レジー・ジャクソン

「僕たちが今、どの位置にいるのかを確認したい」

昨シーズンのクリッパーズは、カワイ・レナードが全休し、ポール・ジョージも長期離脱という状況に直面しながらも、プレーイン・トーナメント出場圏内でレギュラーシーズンを終えた。しかし、プレーイン・トーナメントではティンバーウルブズとペリカンズに敗れ、ここ11シーズンで2回目となるプレーオフ進出を逃した。

それでも、彼らはレナードとポールという2大エースを擁し、さらにレジー・ジャクソン、ノーマン・パウエル、ロバート・コビントンなどの実力者が揃い、今オフにはジョン・ウォールを獲得と、選手層は厚い。チーム在籍3年目の昨シーズンは出場した75試合すべてで先発を務め、平均16.8得点、4.8アシスト、3.6リバウンドでチームを引っ張ったジャクソンは『Clutch Points』の取材で、「僕たちは特別な時間を過ごした」とチームへの信頼を語った。

「ここ2、3年は楽しかった。フロントオフィスは、できる限り多くの時間を使って、チームが上手く順応するように素晴らしい仕事をしてくれた。いつも言っているけど、ウチにはリーグで最高のコーチであるタロン・ルーがいる。彼はすべてを上手く機能させる方法を見つけてくれると思う。僕たち全員が同じ一つの目標に向かっている時、物事は上手く進むんだ」

『タラレバ』ではあるが、もしレナードが2020-21シーズンのプレーオフの途中で戦線離脱していなければ、その年のクリッパーズがNBAファイナルに進んでいた可能性が高かったと考える人は多かった。だからこそジャクソンは、チームが健康にシーズンを全うできることを願った。「僕たちは健康でいなければいけない。健康でいること、そして時間をかけてでも走り続けて、僕たちが今、どの位置にいるのかを確認したい。みんなが健康でいられるような、素晴らしい年にしたい。僕たちが健康でいられれば、結果とともに生きることができる」

こう語ったジャクソンは、2021年の6月以来、試合から遠ざかっているレナードの復帰に期待を寄せている。「この間、カワイのワークアウトを見ることができたよ。シーズン終盤にも彼はやっていたけど、ワークアウトをしたり、冗談を言い合ったり、サンディエゴで彼と一緒にちょっとしたキャンプに参加して、みんなが集まったりした。彼がフリースローを打つところを見るのは、良い兆候だよ。みんな良い気分だったし、そんなみんなを見られてうれしい。僕はみんなと一緒にいると、いつだって仲間意識が芽生えてくる」

また、新たなチームメートになるウォールについても「誰もがジョンの実力を知っている」とコメントした。ジャクソンとウォールはクリッパーズのチームメートとともに、ラスベガスでグループワークと個人ワークアウトを行ったという。ジャクソンは言う。「実際にここに来て、ジョンに会えたし、彼が立ち直って、100%健康な状態であることを願っている。ここ数年は、ケガが彼の卓越した才能や、それまで彼がやってきたことのすべてを狂わせてしまった。だから、彼にとってタフな時間だったと思う。でも、僕は彼と会って、話すことができて、とても興奮しているよ。彼のエネルギーが高まっているのも感じている。彼はまたロスターに入って、自分の好きなことができる喜びを感じていると思うから、僕は彼のそばにいるだけで楽しい」

新シーズンのクリッパーズは中心メンバーが健康を維持できれば、今までとは違う結果を残すことができるだろう。ジャクソンが言うように、全員が健康にシーズンを全うし、自分の力を最大限に発揮できるか、クリッパーズの新シーズンに注目だ。