アメリカ、ハンガリー戦ともに第1クォーターで大量失点を喫する
U17バスケットボール女子日本代表は、7月9日からハンガリーで行われている『U17女子ワールドカップ』に挑んでいる。
13日に行われた決勝トーナメント初戦でスロベニアを64-58で下した日本は、15日に準々決勝でアメリカと対戦。そのアメリカは過去5回行われている『U17ワールドカップ』で4回も優勝を成し遂げ、今大会でも予選グループ含め一度も黒星を喫することなく、4試合中3試合はダブルスコアで勝利。さらにそのうちのニュージーランド戦は68点差、韓国戦は85点差での大勝を収めるなど、優勝候補として実力を発揮している。
そして、他チームと同様に日本もアメリカの実力を存分に見せつけられる結果となった。立ち上がりからオールコートディフェンスを仕掛けるアメリカを前に思うようにボールを運ぶことができず、ターンオーバーやディフェンスリバウンドから走られ、開始約3分で0-17と完全に試合を支配された。その後、日本はアメリカのゾーンプレスの合間を縫ってボールを繋ぎ、柴田柑菜が3ポイントシュートを沈めて初得点を記録。しかし、その後もアメリカの一方的な展開が続き、7-43で第1クォーターを終えた。第2クォーターになると日本は少しずつボールが回るようになり、得点に繋がる機会も増えたが、最終スコア38-112で敗れた。この試合で東紅花がチームで唯一2桁得点となる3ポイントシュート2本成功を含む13得点と4リバウンド2スティールを記録した。
アメリカ戦を落とした日本は16日に5位-8位決定戦でハンガリーと対戦した。予選グループでハンガリーには55-79で敗れたため、日本にとってリベンジでもあった。しかし、平均身長180cmのサイズに加えて(日本は174cm)、機動力も兼ね備えたハンガリーオフェンスを止めることができず、第1クォーターで7-24とビッグクォーターを許し、最終スコア45-67で敗れた。この試合で八木悠香がチームで唯一2桁得点となる3ポイントシュート1本成功を含む15得点と2リバウンド2スティールを記録している。日本はこれまでに『U17女子ワールドカップ』でハンガリーと2度(2014年、2018年)対戦し、今大会でも2度戦ったが、初白星を挙げることはできなかった。
日本は次戦で7位をかけてドイツと対戦する。このドイツ戦が泣いても笑っても今大会の最終試合となる。若き日本代表が自分たちのバスケットを行い、勝利で大会を終えられることを期待したい。日本vsドイツによる7位決定戦は日本時間で7月17日(日)19時30分開始予定だ。
U17女子日本代表
門脇瑚羽 (GF/177cm/北越高校3年)
鈴木花音 (SF/174cm/明秀学園日立高校2年)
三次真歩(PG/171cm60kg/県立広島皆実高校3年)
東紅花(SG/159cm/54kg/福岡大学附属若葉高校2年)
上野心音(GF/176cm/68kg/聖和学園高校3年)
下田美希 (PG/175cm/埼玉栄高校2年)
西田美咲 (SF/172cm/安城学園高校2年)
大上粋奈(PF/180cm/69kg/県立広島皆実高校2年)
八木悠香(F/176cm/68kg/京都精華学園高校2年)
佐々木杏花 (PF/178cm/柴田学園大学附属柴田学園高校3年)
角陽菜多 (C/177cm/千葉経済大学附属高校2年)
柴田柑菜 (SF/173cm/京都精華学園高校3年)