パオロ・バンケロ

平常心でプレーし17得点6アシスト4リバウンドを記録

今年のNBAドラフトでマジックから全体1位指名を受けたパオロ・バンケロが、サマーリーグのロケッツ戦で実戦デビューを飾った。全体3位指名であるロケッツのジャバリ・スミスとの大物ルーキー対決で注目が集まった中、バンケロは25分の出場で17得点6アシスト4リバウンドを記録し、チームを91-77の勝利に導いた。

コンディションを上げている状態で、まだ本調子ではないと語るバンケロだが、持ち前のオールラウンドな能力をしっかり発揮した。そして、自分はセルフィッシュな選手ではないと強調した。「僕はゴー・トゥー・ガイとして勝利に影響を与える選手になれるし、チームの足を引っ張る選手にはならない。たくさんボールを持ってチームのために得点できるし、アシストやリバウンドも挙げられる。ディフェンスもしっかりやるし、もっと良くなれると感じているんだ」

全体1位指名選手の初の実戦ということで、今日の彼のプレーには多くの関心が集まったが、「プレッシャーはなかった。(右腕に)ノープレッシャーとタトゥーを入れているからね」と、平常心でプレーできたとバンケロは言う。

実際、昨シーズンの彼は名門デューク大の1年生エースとして、NCAA史上に残る名将マイク・シャシェフスキーのラストシーズンを戦うという大きな重圧を乗り越え、ファイナル4に導いた実績があり、精神面の強さは証明済みだ。

「プレッシャーにはいつも対処できている。結局のところ、ただのバスケットボールだよ。どんなプレッシャーや雑音があったとしても、コートで5人を相手にプレーするだけさ」

このように、メンタルタフネスに自信を持つバンケロ。彼がこれから試合を重ね、期待通りのプレーをし続けることができれば、マジックの再建速度は加速するはずだ。