フロアバランスを重視した結果、なかなかオフェンスに絡めず
ウォリアーズのメンバーとしてサマーリーグに参戦している馬場雄大。前回のレイカーズ戦では出番が回ってこなかったが、本日のヒート戦に出場した。
第2クォーター中盤にコートに送り出された馬場は味方のアタックに対し適切なポジションに位置取りするなど、フロアバランスを重視。その結果、なかなかボールに絡めない時間が続いたが、抜群なタイミングでのカッティングからゴール下でボールを受け、そこからのパスアウトでチームメートの3ポイントシュートをお膳立てした。ディフェンスでは味方の戻りが遅れても、絶妙なポジション取りで数的不利を解消するなど、特にチームディフェンスで貢献した。
前半は約3分の出場となり、最終クォーター頭からコートに立った馬場は再びディフェンス面でアピールに成功する。1on1を仕掛けられた際には軽快なフットワークでコースに入り、タフショットを打たせた。センタープレーヤーとのミスマッチが生じた際には前掛かりにプレッシャーをかけて簡単にボールを入れさせず、ベースラインドライブを許した相手には適切なハンドチェックでターンオーバーを誘った。
オフェンスは前半に引き続きカッティングを多用したが、ディフェンスの死角を突いてマークを外してもタイミング良くボールをもらえない場面が続いた。カウンターで相手を抜き去り、レイアップまで持ち込んだシーンが一度あったがフィニッシュが決まらなかった。試合の趨勢が決まった残り1分8秒に再びコートに立ち、ディープスリーを放つも決め切れずに試合終了を迎えた。
初戦のキングス戦ではハンドラーを任されるシーンもあったが、この試合ではほとんどなく、約9分のプレータイムで無得点に終わった。それでも、持ち味の一つであるディフェンス面では高い貢献度を示した。安定したディフェンス力に加え、オフェンス面でもインパクトを与えるプレーに期待したい。