セルティックス

写真=Getty Images

テイタム「今日はチーム一丸となってやれた」

NBAの2018-19シーズンが開幕。オープニングゲームではセルティックスとセブンティシクサーズが対戦した。

序盤はフィジカルな守り合いが続くロースコアの展開となったが、安定したシュートタッチで得点を重ねたジェイソン・テイタムの活躍もあり、ホームのセルティックスが47-42とリードして前半を折り返す。前半は8本のシュートをすべて外し無得点だったカイリー・アービングが、後半に入って得点を挙げると、セルティックスが勢いを増す。アル・ホーフォードのブロックショットから走り、フリーとなったアーロン・ベインズの3ポイントシュートやテイタムのドライブなどでリードを2桁に乗せた。

3ポイントシュートを連続で決められ詰め寄られる場面もあったが、常にタフショットを誘発するなど、ディフェンスが崩れない。シクサーズがジョエル・エンビード、ダリオ・シャリッチを休ませた第3クォーター終盤に、オフェンスリバウンドを得点につなげるなどインサイドで優位に立ち、このクォーターで30点を奪ったセルティックスが、11点をリードした。

反撃に出たいシクサーズはエンビードにボールを集めるが、アーロン・ベインズの身体を張ったディフェンスの前に点差を縮められない。それどころかボールと人が連動し、ズレやミスマッチなどオフェンス優位な状況を作られ、点差を広げられていく。

このセルティックスの流れを作ったのがベインズだった。オフェンスファウルを誘発するなどエンビードを封じ、オフェンスでもピック&ポップから3ポイントシュートを沈める。またオフェンスリバウンドやルーズボールに飛び込むなど、泥にまみれる仕事でチームに流れを与えた。

残り9分、ベインズのパスから抜け出したアービングがイージーレイアップを決めて87-70。セカンドユニットの時間帯に点差を広げたセルティックスは、その後に主力を戻し、常に2桁以上のリードを維持して105-87で勝利した。

ゲームハイ(タイ)の23得点を挙げたテイタムは昨シーズンの開幕戦と比べ、「自分の力には確信がある。自信もあるし、リラックスしてやれている」とコメント。またヘイワードの復帰についても触れ、「ヘイワードの復帰はうれしい。彼は試合前にすごく興奮していたし、ナーバスでもあった。チームのみんなが戻ってうれしい。今日はチーム一丸となってやれたよ」と喜びを表した。

5ブロックショットと主にディフェンス面での貢献が光った大黒柱のホーフォードは「活力あるプレーをすることが目標だった」と語った。「試合開始から試合のトーンを決めようと思っていて、それができた。(アービングとヘイワードが戻って)ケミストリーを構築しようとしているところで、今日は攻守両面で良かった。ポジティブなプレーができたね」

1年ぶりの復帰となったヘイワードは10得点5リバウンド4スティールとマルチに活躍。先発陣でただ一人ターンオーバーが0という面も見逃せない。ホーフォードが言うように、これからはさらなるチームケミストリーの構築が求められるが、セルティックスとしては昨シーズンの悪夢の記憶を払拭する、上々のスタートとなった。