クーリー「2連勝できるチームがあるとすればこのチームしかない」
琉球ゴールデンキングスは宇都宮ブレックスとのファイナル第1戦を61-80で落とし、崖っぷちに追い込まれた。
ジャック・クーリーを筆頭にオフェンスリバウンドで上回り、セカンドチャンスに繋げた琉球は第3クォーター終了時点で2点をリードしたが最終クォーターに落とし穴が待っていた。開始1分で逆転を許すと、宇都宮のゾーンディフェンスを攻略できずにオフェンスが停滞。その悪い流れはディフェンスにも影響し、結果的に5-26と大きく失速した。
クーリーがともにチームハイとなる17得点16リバウンドのダブル・ダブルを記録したが、次に続いたのが今村佳太とドウェイン・エバンスの10得点と得点が伸び悩んだ。今村は言う。「第3クォーターまでは我慢しながら自分たちのやりたいバスケットボールができたと思うし、特にジャックを起点として使えていた時は良いバスケットができていたと思います。でも、上手くいかない時に我慢し切れず、個で打開しようとしすぎてしまって、ボールが停滞してしまいました。それは自分たちがレギュラーシーズンやチャンピオンシップを通してやっていたバスケットではなかったです」
今村はレギュラーシーズンで平均10.5得点を記録し、ポストシーズンではさらにその得点力を伸ばした。チームのスコアラーとして確固たる地位を築いただけに「試合が始まった瞬間から自分がファーストオプションでやっていたので、自分としても得点でもっと引っ張っていければよかった」と、後悔の言葉を発した。それでも、「アタックしていく中で自分が外し、そこでクーリー選手のプットバックが生まれたりしたので、自分の得点には結び付かなかったけど、アタックする意識は決めていた」とも語り、結果的に自身のアタックがチームとして機能していたとも語った。
今村はオフェンスではハンドラーとなり、ディフェンスではエースの比江島慎につくなど、多くの役割をこなした。また、並里成が欠場した影響も響き、両チーム通じて最長となる33分48秒までプレータイムは伸びた。第2戦ではさらに負担は増すことが予想されるが、今村はこの逆境を楽しんでいる。「本当に苦しいファイナルのスタートではありますがゲーム2、ゲーム3を勝つという、誰もできなかったことにチャレンジできるのはすごく楽しみです。切り替えて宇都宮さんにチャレンジして行きたいと思います」
崖っぷちに追い込まれた琉球はゲーム2をモノにし、第3戦に持ち込めるか。クーリーも琉球が持つ底力を信じている。「自分がプレーしてきたチームの中で、もし(ファイナルで)2連勝できるチームがあるとすればこのチームしかない」
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