「中には私以上にショックを受ける方もいらっしゃるかもしれません」
サンロッカーズ渋谷が広瀬健太の現役引退を発表した。
36歳の広瀬は193cm90kgのスモールフォワード。パナソニックトライアンズ(JBL)でキャリアをスタートさせると、1年目から先発を任されルーキーオブザイヤーに選出された。2009年からは日本代表へも選出されるなど第一線で活躍。2013-14シーズンに日立サンロッカーズ東京(現サンロッカーズ渋谷)に加入してから、今シーズンまで9シーズンを過ごした。
持ち前のディフェンス力でBリーグ初年度にはスティール王を獲得してチャンピオンシップに進出。その後は左膝前十字靭帯断裂からの復帰も経験。今シーズンは56試合中15試合で先発を務め、平均12.3分のプレータイムで2.6得点、1.3リバウンド、1.6アシストを記録した。SR渋谷に2度の天皇杯優勝をもたらし、そのバスケ人生に幕を下ろした広瀬はクラブのリリースで以下のコメントを発表している。
「サンロッカーズ以外でプレーすることは考えていなかったのでサンロッカーズの選手として引退することができて良かったです。 いろいろとコメントを考えましたが、今までの選手生活を鑑みてみると感謝の言葉しかでてきませんでした。いつも順風満帆のバスケットボール人生ではありませんでしたが、多くの方に支えられてチームのため、ひいては自分のために大好きなバスケットボールを精一杯プレーすることができました」
「正直なところ、私自身は寂しいと肩の荷が下りたのとごっちゃまぜな気持ちです。ですが、中には私以上にショックを受ける方もいらっしゃるかもしれません。きっとそういった方はたくさん応援してくださった方なんだと思います。そんな方を傷付けてしまう事が一番の心残りです。(自意識過剰ですみません。) 楽しいバスケットボール人生でした。 みなさん、ありがとう」