セルティックス

ヒートの先発5人の総得点を18に抑える

プレーオフ東カンファレンスファイナル、ヒートvsセルティックスの第4戦はジェイソン・テイタムがゲームハイの31得点を挙げ、ヒートの先発メンバー全員を1桁得点に抑えたセルティックスが102-82で勝利した。これでシリーズを2勝2敗のタイに戻している。

ヒートはタイラー・ヒーローが、セルティックスはマーカス・スマートがそれぞれ欠場したが、序盤からセルティックスが試合を支配した。先発起用されたデリック・ホワイトが第1クォーターだけで10得点を挙げる活躍でスマートの穴を埋めると、テイタムも8本のフリースローを獲得して12得点を記録。さらに鉄壁のディフェンスでヒートにタフショットを打たせ続け、約9分間をフィールドゴール成功ゼロに抑え18-1とロケットスタートを切った。

その後、セルティックスは3ポイントシュートの精度こそ上がらなかったが、前半だけで10本のオフェンスリバウンドを獲得し、セカンドチャンスポイントでも圧倒。4本のブロックショットを記録したようにインサイドの攻防も制し、57-33と大量リードを奪った。

後半に入ってもセルティックスのディフェンス強度は落ちず、開始3分半にはテイタムの得点でリードを30の大台に乗せた。白旗を挙げたヒートは最終クォーターに先発メンバーを使わず、こうして主導権を握り続けたセルティックスが完勝を収めた。

第3戦で10得点6ターンオーバーと、不甲斐ないパフォーマンスに終わったテイタムは「みんなに迷惑をかけてしまったと思うし、僕の責任」と自分を責めたが、第4戦では見違えるプレーを見せた。そして、「言うまでもなく、この試合がどれだけ大事かはみんな分かっていた。みんな危機感を持って臨んだんだ」と試合を振り返った。

大敗を喫したヒートは気を吐いたオラディポがチームハイの23得点を挙げ、ダンカン・ロビンソンが14得点、ケイレブ・マーティンが12得点と続いたが、先発メンバーの総得点は18得点とスターターが絶不調だった。『ESPN Stats&Info』によると、この数字は1970-71シーズン以降のプレーオフで最低だという。

バム・アデバヨは「こうした負けはプレーオフの一部。適応しないといけないし、勝つための方法を見つけなければいけない」と、下を向いた。