ステフィン・カリー

ウィギンズとプールの成長を実感

ウォリアーズのステフィン・カリーは今シーズン大きく飛躍したジョーダン・プール、そしてティンバーウルブズからトレードで加入後ベストな形でチームにフィットしているアンドリュー・ウィギンズの成長を喜んでいる。

現地5月22日に敵地で行われたマーベリックスとのプレーオフ西カンファレンスファイナル第3戦、ウォリアーズはカリーが31得点11アシストのダブル・ダブルをマークした以外に、ウィギンズがインパクト抜群のポスターダンクを含む27得点11リバウンド、プールがトドメの一撃となった3ポイントシュートを含む10得点をベンチから記録し、109-100で勝利した。

これでシリーズ3連勝としてウォリアーズは、2019年以来となるNBAファイナル進出まで、あと1勝に迫った。カリーは、プールとウィギンズにとって、惜しくも敗れてプレーオフを逃した昨シーズンのプレーイン・トーナメントでの経験が大きかったと考えている。「昨シーズンのラスト20試合を15勝5敗で終えて、なんとか8位に食い込めた。それでも、プレーインでの2試合に負けてしまった。彼(ウィギンズ)は、あの試合でのインテンシティを実感していた」

「昨年も言ったけど、僕たちは持てる力の限りを尽くしてあのポジションを勝ち取った。できることならプレーオフに勝ち進みたかった。それでもプレーインでの2試合、レギュラーシーズンのラスト20試合は、チームの全員が全ポゼッションの重要性、大事な試合に勝つために必要なインテンシティを理解する上でも重要だった」

「戦績だけを見れば良い形で終えられたけど、目標を果たせなかった。ウィグスも、JP(プール)もそれを感じたと思う。それが今シーズン、今回のプレーオフに生かされている。ウィグスは落ち着いてやれているし、試合ごとに何をすべきか理解している。スタッツシートに載っていることが重要ではないと彼に認識してもらえているのならうれしい。目で見えるもの、試合にどういうインパクトを与えられるか、そして勝つためにどういうインパクトを与えられるかが大事なんだ」

ファイナルに勝ち上がる可能性が高まったが、「今のチームで優勝する準備は整ったか?」という質問に、カリーは「先のことは考えていない」と答えた。「今は素晴らしいプレーができている。もっと良いプレーができるけど、試合に勝てている。そうやってまとまっていくものなんだ。目の前にある試練についてしか考えていない。次の試練は、ファイナルに再び勝ち進むため、強豪とのシリーズに勝つこと」

「プレーオフが始まったばかりの頃にも言ったけど、ウチには高い志がある。今も優勝できると思っているけど、そこに至るまで、どういう道筋になるかは見当もつかなかった。自分たちの目標は、プレーオフが進むごとにレベルアップし続けることだった。シーズンの終わり方を考えたら、まだまだピークには達していなかった。その考えは変わっていないけど、楽しみでもある。火曜(第4戦)は、西を勝ち上がる素晴らしい機会になる」