劣勢を強いられた前半の雰囲気を変えるゲームメーク
現地5月17日、町田瑠唯が所属するワシントン・ミスティクスがホームでダラス・ウィングスと対戦した。
開始5分、オフェンスが停滞し3-11とビハインドを背負ったタイミングで町田が投入された。ボールを散らしてリズムを変えた町田だが、平均10.0得点を挙げていたマイシャ・ハインズ・アレンが負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われる。一時点差は2桁に乗ったが、その後は落ち着きを取り戻し14-19まで押し戻して第1クォーターを終えた。
開始2分、6点ビハインドの場面で町田がコートに送り出されると、チームはここから勢いに乗る。ディフェンスの強度を高めて失点を防いで連続得点を奪うと、味方のスティールから走った町田の速攻が決まり、ついに同点に追いつく。その後、プルアップを沈め、トランジションの意識を高めるゲームメークを見せた町田の活躍もあり、37-34と逆転して前半を終えた。
第3クォーターに入ると、ミスティクスの攻撃力が爆発した。インサイドで連続得点を挙げると、前半は当たらなかった3ポイントシュートが次々と決まり、内外バランスの良いオフェンスでこのクォーターを31-13と圧倒。19点のリードを奪ったミスティクスがそのまま押し切り、84-68でシーズン4勝目を挙げた。
町田は17分の出場で3ポイントシュートの試投がなく、フィールドゴール6本中3本を成功させ6得点を記録。初の0アシストに終わったが、ドライブでディフェンスを引きつけてキックアウトでノーマークを作り出し、スキップパスで相手ディフェンスを翻弄するなど、パフォーマンス自体は悪くなかった。