負傷者続出のグリズリーズは活路を見いだせず、後がない状況に。
4月22日、フェデックス・フォーラムで行なわれた西カンファレンスのプレーオフ1回戦、スパーズはクワイ・レナードが32得点の活躍を見せ、グリズリーズに96-87で勝利。第1戦から3連勝をマークし、早くも次ラウンド進出に王手をかけた。
今シーズン途中にシーズン絶望のケガを負ったマーク・ガソル、アキレス腱の負傷でプレーオフ期間中の復帰が難しいマイク・コンリーなど主力不在のグリズリーズに対しても、百戦錬磨のスパーズは気を抜くことなく集中してプレーした。
顕著なのは自慢のディフェンス。3試合続けて失点を90点未満に抑え、レギュラーシーズンと同様ここまでリーグ最少の1試合平均失点(76.3点)をマークしている。
第1戦、第2戦ともに出場時間が30分未満だったレナードが42分も出場したことは意外だったが、慎重に慎重を重ねながらも勝負どころを外さないのが名将グレッグ・ポポビッチの采配だ。2連勝で敵地に乗り込んで迎える第3戦でエースが決定的な仕事を実行すれば、ただでさえ連敗でモチベーションを保つのが難しい相手を一気に打ち砕くことができると踏んだのだろう。
グリズリーズに2点差(83-81)に詰め寄られた第4終盤、ついに『レナード・タイム』が訪れた。残り3分41秒、レナードがグリズリーズのトニー・アレンのファウルを誘ってフリースロー1本を決めると、スパーズはすかさず3ポイントシューターのダニー・グリーンがロングシュートを成功させ、リードを6点(87-81)に広げる。
さらにレナードはマット・バーンズからもファウルを引き出し2本のフリースロー、ターンアラウンド・ジャンプシュートを連続で決める。ラマーカス・オルドリッジのフリースロー2本を挟んで、レナードの3ポイントシュートでスパーズが勝利をモノにした。
24日に再びメンフィスで開催される第4戦を前に、スパーズがグリズリーズの牙を折ったと表現していい完勝ぶりだった。
キャバリアーズ | 101 | – | 91 | ピストンズ |
ホークス | 103 | – | 111 | セルティックス |