2019年に指揮官ジェンキンスを招聘し、ドラフト全体2位でモラントを獲得
現地5月12日、NBAは2021-22シーズンの『最優秀エグゼクティブ賞』の受賞者に、グリズリーズのバスケットボール運営部エグゼクティブバイスプレジデント兼GMのザック・クレイマンを選出したと発表した。
現在33歳のクレイマンは、1972-73シーズンに同賞が創設されて以来、史上最年少での受賞となる。また、グリズリーズでの受賞者は、2003-04シーズンのジェリー・ウェスト以来2人目となった。
2015年に球団の法律顧問としてグリズリーズに加わったクレイマンは、2018-19シーズンからアシスタントGMに就任し、2019年4月から現在のバスケットボール運営部エグゼクティブバイスプレジデント兼GMを務めている。
同賞はNBA全チームのエグゼクティブによって投票され、1位票が5ポイント、2位票が3ポイント、3位票は1ポイントとなっている。クレイマンは29人中16人から1位票を獲得しトータル85ポイントとなった。続いて、キャバリアーズ運営部代表のコビー・アルトマンとブルズ球団運営部代表のアルトゥラス・カルニショバスがともに27ポイントで2位タイとなった。サンズのジェームズ・ジョーンズGMとヒートのパット・ライリー球団社長が4位タイとなっている。
クレイマンは、2019年にヘッドコーチ経験がないタイラー・ジェンキンスを指揮官として招聘し、その年のドラフト全体2位でジャ・モラントを指名した。モラントは新人王を獲得すると、今シーズンはオールスターにも初選出され、MIPも受賞した。さらに2019年にはブランドン・クラーク、タイアス・ジョーンズ、ディアンソニー・メルトンの3人を獲得し、翌年のドラフトでは3チーム間のトレードで全体30位指名のデズモンド・ベイン(今シーズンは平均18.2得点、4.4リバウンド、2.7アシスト)を獲得し、現在のロスターを構築した。そして、今シーズンのグリズリーズはリーグ全体2位の56勝26敗を記録し、球団史上最高となる第2シードでプレーオフ進出を果たした。