ジョエル・エンビード

エンビードはぶっつけ本番でダブル・ダブルを記録

現地5月6日に行われたプレーオフ東カンファレンスセミファイナル、ヒートvsセブンティシクサーズの第3戦は、サプライズ復帰を果たしたジョエル・エンビードが18得点11リバウンドのダブル・ダブル、ダニー・グリーンとタイリース・マクシーがそれぞれ21得点を記録し、ホームのシクサーズが99-79で勝利した。この勝利により、シクサーズはシリーズを1勝2敗としている。

眼窩骨折と脳震盪により第2戦までを欠場したエンビードは、前日までは出場が難しいと言われていた。しかし、試合当日に復帰が発表され、エンビードは黒いフェイスガードを着用してプレー。エンビードの復帰により、フィラデルフィアのファンの盛り上がりも最高潮に達した。

エンビード復帰に加え、第2戦からの大きな違いはベテランシューターのグリーンのパフォーマンスだ。第2戦では9本中1本の3ポイントシュート成功に終わったグリーンは、この試合では第3クォーターにヒートの猛攻を止める連続3ポイントシュートを含む9本中7本を決めた。

大黒柱のエンビードも、第4クォーターに見せ場を作る。83-74で迎えた第4クォーター残り4分38秒、マクシーのスティールから繋がったプレーでエンビードは体勢を崩しながら難しいジャンプシュートを成功させて会場を沸かせた。しかも、バム・アデバヨからファウルをもらっていたため、ボーナススローも成功させる3点プレーをきっちり決めて2桁のリードを保持した。

「ジョエルの復帰は大きい」と試合後の会見で語ったグリーンは、自身の調子について「目の前の一試合に集中してやらないといけない。満足するわけもなく、次の試合でもきっちりシュートを決めたい」と振り返った。

そして、エンビードは「できるだけチームをプッシュした。勝ててうれしい」と、試合後のインタビューで語った。この1週間は脳震盪の影響で何の運動もできなかったというエンビードは「復帰できて良かった。それにチームの役に立ててうれしい」ともコメント。チームへのメッセージを求められると、次のように続けた。

「今日のようにしっかり守って、アグレッシブにプレーすること。僕が思うに、まだ自分たちのベストなプレーができていない。それに今日のプレーを見てもらえれば分かるように、僕の状態もベストではない。もっと良いプレーができる。これから日を重ねるごとに状態を上げたい。ただ、チームとしてはボールを動かして、オープンな選手を見つけないといけない。そして一丸となってディフェンスして、ハードにプレーしなければいけない」

第4戦は、現地8日に行われる。