シーホース三河

終盤に猛追するもあと一歩届かず

ワイルドカード下位につけるシーホース三河が富山グラウジーズとの第2戦に臨んだ。

富山はジョシュア・スミスが14得点、ジュリアン・マブンガが8得点を挙げ、三河もアンソニー・ローレンス二世が12得点、ダバンテ・ガードナーが10得点と取るべき選手が互いにスコアし合い、富山の3点リードで前半を終えた。

後半に入っても拮抗した展開が続いたが、ファウルトラブルを誘発した富山がリードを徐々に広げる。攻め気で上回る富山は三河のファウルを誘い、残り4分34秒の場面で5個目のチームファウルを引き出した。こうして三河の2本に対し、10本のフリースローを獲得し主導権を握った富山は、前半は2得点に終わったブライス・ジョンソンが7得点を固め、5割を超えるフィールドゴール成功率で26点を奪い、10点をリードして最終クォーターを迎えた。

その後も富山のペースで試合は進み、残り6分16秒にはガードナーから個人4つ目のファウルを誘発。しかし、勝負どころと見た三河はガードナーをベンチに下げず、10点前後のビハインドで耐えて反撃の機会を待った。すると、この我慢が終盤に生きる。残り1分22秒に西田優大のドライブで8点差にすると、直後のリスタートで柏木真介のスティールからジェロード・ユトフの得点に繋げ一気に2ポゼッション差に迫る。富山はタイムアウトを要求して立て直しを図ったが、逃げ切りが頭をよぎったことでアグレッシブさがなくなり、24秒バイオレーションでポゼッションを渡してしまう。

この最終盤でディフェンスからリズムをつかんだ三河はガードナーのアタック、さらにアーリーオフェンスから角野亮伍が値千金の3ポイントシュートを沈め、残り11秒で1点差まで猛追した。だが、三河の反撃もここまでだった。ファウルゲームで得たフリースローを晴山ケビンが確実に決めて3点差にすると、直後のポゼッションで3ポイントシュートを打たせず、ガードナーのトラベリングを誘い、最終スコア81-78で逃げ切った。

富山はスミスがゲームハイの27得点12リバウンドを記録し、マブンガと晴山、ジョンソンが2桁得点を挙げ、ドワイト・ラモスが6スティールと持ち味を発揮し、ホーム最終戦を白星で飾った。

一方の三河は22得点を挙げたガードナーを含む4人が2桁得点を挙げたが、エンジンがかかるのが遅すぎた。そして、ワイルドカード下位でのチャンピオンシップ進出に向け、手痛い1敗となった。