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次のブルズ戦、チーム再編に踏み切った両者の対決に注目

大型補強を実行したにもかかわらず、ニックスは今シーズンも1勝3敗と開幕ダッシュに失敗した。その原因は脆弱な守備にもあるが、指揮官ジェフ・ホーナセックは『ESPN』に対し「クリスタプス・ポルジンギスに対するミスマッチを生かせていない」と語った。

ポルジンギスは、11月2日に行なわれたロケッツ戦で、キャリア76試合で2度目となるフィールドゴール成功数0本に終わった。99-118と19点差をつけられ敗れた試合後、ホーナセックは、「クリスタプスへのミスマッチが起こっている状況では、もっと彼にボールを預けないといけない」と語った。

ポイントガードのデリック・ローズを獲得したことで、ニックスのオフェンスはローズとカーメロ・アンソニーが中心になっている。ここに依存しすぎることなく、ポルジンギスをもっと活用すべきだとホーナセックは言う。

「ロケッツはディフェンスをスウィッチして、221センチの彼に195~198センチの選手をマッチアップさせた場面もあった。サイズの違いによる強みを生かすべきところだが、選手たちには見えていなかった」

新チームのケミストリー構築に時間がかかるのは言うまでもない。また、個々の選手のコンディションもトップには遠く、今月16試合を戦う過密日程をこなしながら上げていくという状態。その中で開幕から4試合続けて失点が100を超える守備の改善も急務となっている。

しかし、得点で相手を上回れなければ勝利はついてこない。多様性に優れるポルジンギスの力をオフェンスで生かさない手はない。彼に有利な状況を作りボールを集めることが、現状を打破する一つのきっかけになるのではないだろうか。

次は11月5日、3勝1敗と好調なブルズとの対戦。ローズとヨアキム・ノアにとっては古巣との対戦となる。ともにチーム再編に踏み切った両者の対戦、チームに勢いをつける意味で非常に重要な一戦となる。

ホーナセックはチームの低調な成績の理由の一つに、ポルジンギスのミスマッチが生かせていないことを挙げた。