カワイ・レナード

写真=Getty Images

「これまでは意見を主張した姿なんて見たことがなかった」

7月下旬にスパーズからラプターズにトレードされたカワイ・レナードが、新天地で新たな一面を見せている。ともにトレードされたスパーズからの盟友ダニー・グリーンによれば、これまで寡黙で知られたレナードが、練習から声を上げてチームメートを引っ張っているというのだ。

グリーンは、10月8日の練習後「これまで以上に、彼はコート内外で自分の考えを主張している。快適にやれているみたいだね。ホームのように感じられているみたいだよ」とコメント。またグリーンは「彼はチームメートと話して、模範を示しているんだ。ハドルの中でも思ったことを言っている。これまでは意見を主張した姿なんて見たことがなかった。今まで以上に、言葉でもチームを引っ張っている」と、続けた。

スパーズ時代は何を聞かれても簡潔に、ほとんど表情を変えることなく答えていたレナードだが、トレーニングキャンプ前のメディアデーでも、リポーターとのやり取りで笑顔で受け答えし、大きな声で笑ってみせるなど、これまでと異なる姿を見せている。

新チームでのやりがいを感じているからなのか、それともケミストリー構築のために率先してリーダーシップを発揮しようとしているのかは分からない。だが、移籍先が意中の球団と言われたレイカーズでも、クリッパーズでもなかったことで、最悪の場合シーズン全休を選ぶのではないかと噂された時期があったことを考えれば、ポジティブな変化だ。昨シーズン東の首位でプレーオフに進出したチームがさらに一段上に行けるか、それとも下降してしまうかは、レナードにかかっている。