ポール・ミルサップ

写真=Getty Images

「プレシーズン中で良かった」と楽観視

プレシーズン3連勝中のナゲッツにおいて、大スランプに直面しているベテランがいる。昨年のオフに3年9000万ドル(約102億円)の契約で加入した、ポール・ミルサップだ。

ミルサップは、プレシーズンゲーム3試合を終えて、フィールドゴール成功率23.5%、フリースロー成功率60%、そして3ポイントシュートを1本も決められていない。いくら調整時期でも、ここまでシュートが決まらないのは問題だ。しかし33歳のミルサップは、プレシーズン中の不調を一切気にしていない。むしろ「シュートが決まらないのがプレシーズン中で良かった」と語り、「これは良い兆候。レギュラーシーズンでは決まるようになる」とポジティブにとらえている。

現状を楽観視しているミルサップだが、今シーズンへのモチベーションは高い。昨年11月に手首の靭帯を痛めて手術を受けたミルサップは、2018年2月まで欠場を続けた。その間ナゲッツは苦しんだものの、オールスターゲーム後に立て直すことに成功し、プレーオフ争いが佳境を迎えた3月下旬から6連勝を達成した。だが昨シーズン最終戦でティンバーウルブズとの天王山に敗れ、ポストシーズン進出を逃した。結果論だが、もしミルサップの離脱が長引いていなかったら、もっと楽に、5年ぶりにプレーオフの舞台に立てていたかもしれない。

あの屈辱を二度と経験しないためにも、ミルサップはリベンジに燃えているはず。2018-19シーズン開幕後には、プレシーズンでの不調が嘘のように活躍する姿を見せてもらいたい。