ドウェイン・ウェイド

写真=Getty Images

現役続行の判断が遅れたことがプラスに?

9月16日、ドウェイン・ウェイドは2018-19シーズンを最後に現役を引退することを表明した。この夏の引退も検討していた彼は、身体を動かしていたとはいえ、例年通りのハードトレーニングをこなしていたわけではない。だが、それが返って良い方向にはたらいている。

トレーニングキャンプ直前になって、あと1年だけ現役を続けることを決めたウェイドは、ここ数年よりも身体の状態の良さを実感している。練習後の取材に応じたウェイドは「決断が遅れたことで、ここ何年かのような練習はできなかったんだけれど、トレーニングキャンプが始まってから、体調が良いんだ。ここ何年かよりも良い。不思議なことだよね」とコメント。「今は試合用の身体に仕上げているところ。それでも、この時期の体調は、ここ何年かと比べても良い。身体の状態が良いから、維持したい」と続けた。

先月ヒートと240万ドル(約2億7300万円)の単年契約を結んだウェイドは、プレシーズンゲーム3試合に出場し、2試合で二桁得点を記録した。動きもシャープで、本人が言うように、調整が遅れているようには見えない。

16年目ともなれば、自分に合った調整法は理解しているはず。現役選手としては長いオフになったが、『ラストダンス』に臨むウェイドは、気力も体力も充実している。