島根スサノオマジック

攻守のバランスの良さが光り、前半で21点をリード

島根スサノオマジックは3月30日、三遠ネオフェニックスと対戦。3月26日、27日に続き同じ相手とのアウェー3連戦と異例の日程となる中、序盤から堅いディフェンスを披露し、久しぶりの実戦復帰となった金丸晃輔、白濱僚祐を中心に効果的に3ポイントシュートを沈めた島根が91-65と快勝した。

試合の立ち上がり、島根は攻撃の起点であるペリン・ビュフォードがトラップなど激しいプレッシャーを受けるが、それに難なく対処して空いた選手へと的確にパス。そこからの崩しによってゴール下でニカ・ウィリアムスがイージーシュートを決めるなど、三遠の仕掛けに動じない。一方、三遠はローバート・カーターの負傷欠場もあって先発起用の杉浦佑成がフローターを連続で決めるなど奮闘し、第1クォーター残り4分半の段階では島根の14-10と互角の立ち上がりとなる。

しかし、島根が残り3分から実に3月9日以来の実戦となった金丸を投入することで流れが変わる。金丸はまずブロック、スティールと守備で活躍すると残り1分35秒、大半の選手にとってはオフバランスでタフショットと思われる体勢から十八番の3ポイントシュートを成功。島根の9点リードで第1クォーターを終える。

第2クォーターに入っても島根の流れは続く。ゴール下をしっかり抑える激しいディフェンスから三遠にタフショットを打たせると、そこからのトランジションと正確なボールムーブで守備のズレを作り、シュートチャンスを次々と作り出す。その結果、このクォーターは安藤誓哉、ビュフォード、ニック・ケイがそれぞれ6得点、ウィリアムスが4得点と的を絞らせない理想的なオフェンスを展開。三遠は中盤に太田敦也が負傷退場。カーターに続くビッグマンの離脱で、インサイドのディフェンスがより苦しくなったことも響き、島根はリードを21点にまで広げて試合を折り返した。

後半に入ると、三遠は本日20得点、20リバウンドと大暴れだったマックス・ヒサタケがゴール下でのエナジー溢れるプレーでチームをけん引。第3クォーター終盤には、何度か点差を一桁に縮めるチャンスが来る。だが、ここで島根は白濱やケイが3ポイントシュートを沈めて、試合の主導権を渡さない。最終的には70-51と大量リードをキープ。第4クォーターも楽々と逃げ切り、連勝を7に伸ばしている。

この試合、島根はケイの19得点を筆頭に6人が2桁得点をマーク。その中でも久しぶりの実戦となった金丸は13分43秒の出場で、10得点2スティール1ブロックを記録。第4クォーターには、フリースローを2本連続で外すらしくない場面もあったが、3ポイントシュートは5本中3本を成功させた。待望のエースシューター復帰となったのは勝利と共に大きな収穫となった。