シーホース三河

第2クォーターだけで角野が15得点の大暴れ

シーホース三河vsサンロッカーズ渋谷の第2戦は、第1戦と同様に序盤から攻守で圧倒した三河が前半で24点差をつけ、最終スコア93-74で快勝した。

勝利した第1戦で三河は開始5分半で19-6と圧倒したが、この試合も三河が先行する。ダバンテ・ガードナーがタフショットを沈め、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスに速攻での得点と、10得点2アシストを挙げてチームを牽引した。また、ディフェンスの強度も高く、ローテーションも抜群でノーマークでシュートを打たせない。打たされたSR渋谷のシュートはことごとく外れ、三河が21-10といきなり2桁のリードを奪った。

第2クォーターに入っても三河のペースが続く。このクォーターを引っ張ったのは角野亮伍だった。積極的にアタックした角野は、プルアップにドライブからのタフショットを次々と沈めていく。角野の調子が良いと判断したチームは彼にボールを預けつつ、スペーシングも意識して角野のプレーをサポートした。角野は10連続得点を含む、8本中7本のフィールドゴールを成功させ、このクォーターだけで15得点の大暴れ。残り3分19秒には、ガードナーのバスケット・カウントが決まりリードを20の大台に乗せた。

反撃に転じたいSR渋谷だったが、速攻を止める不用意なファウルがアンスポーツマンライクファウルになり、ボールをもらうタイミングでオフェンスファウルになってしまうなど、ちぐはぐした展開が続いた。また、きれいにオフェンスを遂行しようとしてしまい、一つのプレーが止められてから二の矢三の矢を放つことができなかった。

三河はラストポゼッションで長野誠史のキックアウトから西田優大の3ポイントシュートで締める完璧なゲーム運びを見せる。前半の2ポイントシュートの成功率が脅威の85.7%(21本中18本成功)を記録した三河が53-29と圧倒し、前半で勝負を決めた。

三河の鈴木貴美一ヘッドコーチは「出だしからエナジーを出して、良いディフェンスができたと思います。ケガ人が戻って、やれているのが大きい。ここから勝負になってくるので、やるべきディフェンスをやって良いオフェンスに繋げていきたい」と、試合を総括した。

一方、SR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチは「後半はある程度戦えたと思いますが、三河さんのようにスコアリング能力が長けている選手が多いチームに対して、前半のようなビハインドを負ってしまうと難しくなる」と語り、我慢し切れなかった前半のパフォーマンスを悔いた。