ジャレット・アレン

セクストン、ルビオに続き、アレンまでもが離脱に

キャバリアーズはセンターのジャレット・アレンが現地3月6日に行われたラプターズ戦で左手の中指を骨折し、左足の大腿四頭筋座挫傷も負い、無期限で戦線離脱することを発表した。

レブロン・ジェームズとカイリー・アービングがチームを去り、ケビン・ラブとの『ビッグ3』が解体されてからのキャブズは低迷を続けてきた。それでも、今シーズンはドラフト全体3位指名を受けたエバン・モーブリーが期待以上の活躍を見せ、ダリウス・ガーランドがエースガードとして成長し、昨シーズンの22勝50敗から大きくジャンプアップして東カンファレンス6位(37勝27敗)につけている。

彼らの活躍はもちろんだが、キャブズがここまでの躍進を遂げた一番の要因はアレンの存在だろう。アレンは出場した56試合すべてに先発し、平均32.3分のプレータイムで16.1得点、10.8リバウンド、1.3ブロックを記録。フィールドゴール成功率はルディ・ゴベアに次ぐリーグ2位の67.7%を記録するなど、主要スタッツのほとんどでキャリアハイの数字を残し、初のオールスターにも選出された。

攻守ともに大きな存在感を放っていたアレンの離脱はチームにとって大きなダメージとなる。ケビン・ラブも「間違いなくタフだ」と語り、「彼は僕らのディフェンスにおけるアンカーで、このチームにおいて多くの影響力を持っている」と続けた。

今シーズンのキャブズはケガ人に悩まされ続けてきた。得点源のコリン・セクストンが11月に左膝半月板の断裂で今シーズン絶望となり、円熟のゲームメークを見せていたリッキー・ルビオも年末に左膝前十字靭帯断裂の重傷を負ってシーズンが終了した。ルビオとのトレードで獲得したキャリス・ルバートが捻挫で4試合の出場に留まり、ルビオのケガの後に獲得したラジョン・ロンドも右足の親指の捻挫で欠場が続いている。

キャブズはアレンを早々に欠きながらも、モーブリーの20得点17リバウンド4アシスト3ブロックという獅子奮迅の活躍もあり、ラプターズ戦に勝利した。シックスマンとしてかつての輝きを取り戻したラブはそんなモーブリーに期待を寄せている。「昨日のような彼の活躍が僕たちには必要になる。そのために多くの負担がかかるけど、彼ならそれが可能だし、すでに準備できていると思う。彼はその場で学び続けているからね」