ブラッドリー・ビール

今夏に現行契約最終年を破棄後、ウィザーズとの再契約を示唆

ウィザーズのブラッドリー・ビールは、1月末のグリズリーズ戦で痛めた左手首の手術を2月上旬に受けた。そのため今シーズン残り試合を欠場し、来シーズン開幕での復帰に向けてリハビリとトレーニングを行う予定だ。そのビールが現地3月1日にメディアとの質疑に応じ、現状を語った。

「あと7週間はギプスを着けたままだから、トータルで10週間はギプスを着けることになる。酷いよね。ギプスが外れたら、3週間くらいかけて可動域を通常に戻して、筋力も戻していく」と語ったビールは、ウィザーズGMのトミー・シェパード、オーナーのテッド・レオンシスの合意を得て手術を決断したと続けた。

「2人は僕の決断を尊重してくれた。僕のやりたいレベルでプレーができない状況になった時に決断したんだ。誤魔化しながらプレーして、シーズン終盤になってチームの邪魔をしてしまうより、今の時期に治した方が良いと判断した。できるだけ早く完治させて、ケガのことは忘れて復帰したい」

2021-22シーズンのビールは40試合に出場して平均23.2得点、4.7リバウンド、6.6アシストを記録。シーズン終了後に現在の契約最終年を破棄してウィザーズと再契約、あるいはフリーエージェントになる権利を有している彼は、前者を選択する可能性を示唆している。その場合、ウィザーズは最大で5年2億4500万ドル(約282億円)という超大型契約をエースに提示することが可能だ。

現在ウィザーズは東カンファレンス11位で、プレーイン・トーナメント出場枠の10位に位置するホークスを1ゲーム差で追っているため、まだプレーオフ進出の望みはある。ビールは「辛いよ。骨折していなければ僕はプレーするタイプだから」と、チームメートが奮闘する姿を見守ることしかできない現状を歯がゆく思っている。

「ギプスで固定していたらプレーできないし、今はプレーしたくて仕方がないから辛い。僕の実力は分かっているし、チームのために何ができるかも分かっている。絶対に力になれるからこそ、今の状況にフラストレーションが溜まる」

今シーズンはチームメートに託すしかないとしても、来シーズンのウィザーズはビール、そしてマーベリックスとのトレードで獲得したクリスタプス・ポルジンギスが揃うため、面白いチームが出来上がる。オフの契約交渉の行方次第だが、来シーズンもウィザーズのユニフォームを着て躍動するビールの姿を楽しみに待ちたい。