スペンサー・ディンウィディー

新戦力のスペンサー・ディンウィディーが第4クォーターだけで10得点

現地2月27日に行われたマーベリックスvsウォリアーズの一戦は、21点ビハインドを覆したマブスが107-101で勝利した。

第3クォーター序盤までにウォリアーズがリードを73-52に広げ、これで勝負アリかと思われた。しかし、マブスは第4クォーターに23-1のランで逆転に成功。試合の流れを大きく変えた猛攻で一際目立った活躍を見せたのは、ウィザーズから獲得したベテランのスペンサー・ディンウィディーだった。

ディンウィディーはドライブからのレイアップ、3ポイントシュートでウォリアーズに襲いかかり、第4クォーターだけで10得点をマーク。新戦力の活躍で試合をひっくり返したマブスがそのまま逃げ切り、今シーズン最大点差からの大逆転勝利を収めた。

マブスは、ルカ・ドンチッチが34得点11リバウンド、ディンウィディーがベンチから24得点4リバウンド5アシスト、ドリアン・フィニー スミスが14得点9リバウンドを記録した。

ヘッドコーチのジェイソン・キッドは「ウチは絶対にあきらめないチーム」とコメント。殊勲の大活躍だったディンウィディーについても「スペンサーの働きが大きかった。彼は試合に勝つ方法を分かっている」と絶賛した。エースのドンチッチも「彼は点を取れる選手。彼がチームにいてくれて良かった」と、ディンウィディーを称えている。

キッドは、ドンチッチ、ジェイレン・ブランソン、ディンウィディーを同時に起用するスリーガードを今後の試合でも採用することを明言した。対戦相手からサイズ差を突かれる戦術かもしれないが、スコアラーとして能力の高いディンウィディーを加えることで攻撃の幅は広がる。また、プレーオフのように短期決戦では、『奇策』スリーガードで相手を揺さぶることができる。

ディンウィディーは「ルカとJB(ブランソン)が第1、第2プレーメーカー。自分にとってはカンニングペーパーを持ってプレーしているようなもので、よりシンプルにプレーできる」と語った。

この試合の第4クォーターにウォリアーズをわずか13点に抑えたことからも分かるように、マブスは今年に入って守備も改善させている。1月1日から現在までの100ポゼッションあたりの平均失点はリーグ2位の105.5点で、チームディフェンスも安定している。

このまま順調に新チームのケミストリーが完成すれば、攻守揃った面白いチームが出来上がるかもしれない。