一方のサンズはクリス・ポール離脱後1勝2敗に
現地2月27日に行われたジャズvsサンズの一戦は、ドノバン・ミッチェルが11本中6本の3ポイントシュート成功を含む26得点、ジョーダン・クラークソンがベンチから22得点、ルディ・ゴベアが16得点14リバウンドを記録したジャズが118-114で勝利した。
先月は5連敗で終えたジャズだったが、今月に入り調子を上げ、2月の9戦で8勝をマークしている。シーズン戦績も38勝22敗にまで伸ばし、西カンファレンス4位でレギュラーシーズン終盤に臨む。2月のトレードデッドライン前には、左膝前十字靭帯断裂により今シーズンの残り試合の欠場が決まったジョー・イングルズを放出してロスターに手を加えたが、すべては今シーズンに優勝するための決断だった。
2月のジャズは100ポゼッションあたりの平均得点で121.2得点(リーグ1位)、平均失点も108.7点(同5位)と攻守のバランスが非常に良い。ゴベアの「ウチには才能のある選手が揃っている。今のようなプレーをしていれば、簡単には負けない」というコメントからも、チームの自信がうかがえる。
ヘッドコーチのクイン・スナイダーは、選手層が厚く、アンセルフィッシュな選手で編成されているロスターにより、ラインナップのバリエーションが増えたことを実感している。それにより、ベンチの得点源であるクラークソンを重要な局面で起用しつつ、臨機応変に対応できるようになったという。
セカンドユニットの合計得点でも43-11でサンズを圧倒した試合後、スナイダーは「選手たちはそれぞれの役割を受け入れている。これは非常に大事なことだが、珍しいことでもある」とチームを称えた。
敗れたサンズは、司令塔のクリス・ポールが右手親指の剥離骨折で離脱してから1勝2敗としている。ポールはレギュラーシーズンの残り試合を欠場する可能性もあり、サンズはこのままズルズルと順位を落としてしまうかもしれない。それでも、ベテランのジェイ・クラウダーは「シーズン中にはアップダウンを経験するもの」と気持ちを切り替えている。
サンズは10点のビハインドを背負った第4クォーター残り1分51秒からデビン・ブッカーやクラウダーの3ポイントシュートなどで8-1のランを決めて3点差(114-117)まで追い上げ、同点に追いつくチャンスはあった。しかし、焦ったクラウダーがタイムアウトを要求せずにプレーを続けてしまい、意思疎通が取れていない状況で出したパスがアウト・オブ・バウンズとなって自滅した。
クラウダーは「あの状況では、もっと良い判断をするべきだった」とミスを悔やんだ。「僕の責任だ。僕はベテランなんだから、あのような状況で何をすべきか理解しておかないといけない」
ポール不在の影響についても、クラウダーはこう語った。「クリスは、彼自身のシュート機会を生み出せるし、他の選手のシュート機会も作れる。見ての通り、今はチームとして苦戦しているけど、どうにかする。クリスのコミュニケーション能力は素晴らしくて、仲間を適切なポジションに導いてくれる。彼のリーダーシップが欠けている影響はあるよ。彼は素晴らしいリーダーだから」