ジョエル・エンビード

「彼とのケミストリー構築は簡単」

既報の通り、セブンティシクサーズは2022年のNBAトレードデッドラインにネッツからジェームズ・ハーデンを獲得した。

球団、チームに対する不信感により開幕からプレーするのを拒み続けたとはいえ、ベン・シモンズを放出するならNBAトップクラスのスター選手という条件を曲げなかったシクサーズの首脳陣は、まさに優勝のために必要だったベストアンサーを手に入れた。それはシクサーズに移籍したハーデンも同じ考えで、「一生に一度のチャンス」と、新天地でのプレーに胸を躍らせている。

シクサーズのエースであるジョエル・エンビードも、シーズンMVP受賞経験のあるハーデンとの新たなデュオ結成に興奮している。現地2月20日にクリーブランドで開催されたNBAオールスターゲーム後の会見で、ブレークを挟んで再開されるシーズン後半戦に期待することを聞かれた彼は「シーズンMVPを受賞して、得点王にもなったジェームズ・ハーデンという素晴らしい選手がウチに来てくれた。彼の経験は頼りになる」と答えた。

インサイド偏重型ではなく、オールラウンドに近い現代版ビッグマンの一人であるエンビードならば、スコアリングとゲームメークでNBAベストの部類に入るハーデンとの連携は問題ないだろう。エンビードも「一緒にコートに立って、ケミストリーを作らないといけない。彼とのケミストリー構築は簡単だと思う」と話す。

エンビードが中心のシクサーズは、オールスターブレークまでに35勝23敗で東カンファレンス3位につけている。ブレーク後は総力戦となり、首位に立つヒート、ブルズ、4位のキャバリアーズ、5位のバックスらと激しい競争を繰り広げるだろう。

エンビードは「みんなが同じ目標に向かって進んでいる。優勝、それがゴール」と語った。「これからは全員が健康な状態を保ち、みんなで戦うことが求められる。チーム一丸となってプレーすることが大事なんだ」

エンビードとハーデンの初共演は、現地25日のティンバーウルブズ戦になる予定。超強力デュオの誕生により、後半戦はシクサーズがリーグの主役候補に名乗りを上げる。