田中大貴

文=鈴木健一郎 写真=?ALVARK TOKYO

田中大貴「アルバルクのレベルを戦いながら上げていく」

タイで開催されているアジアチャンピオンズカップが開幕し、Bリーグから参戦しているアルバルク東京は昨日、レバノンのアル・リヤディとの初戦を戦い、87-76で勝利した。

A東京は立ち上がりから田中大貴、アレックス・カーク、竹内譲次と点を取るべき選手が得点を奪い先行。大差を付けることはなくても常にリードを保ち、主導権を握って試合を進める。それでも終盤、大事な大会初戦で士気高く食らいつくアル・リヤディの圧力に立て続けにミスを犯し、第4クォーター残り4分半で70-71と逆転され、この試合で初めてビハインドを背負うことに。

それでも、メンバーを固定して戦うアル・リヤディとは対照的に、プレータイムをシェアしていたA東京は、この勝負どころでエナジー全開となり、追いかける展開で足を使いきったアル・リヤディを圧倒する。田中のアシストから馬場雄大の得点、馬場のブロックショットから反撃に転じてカークのアリウープでチームに勢いがついた。試合終了のブザーとともに田中が超ロング3ポイントシュートを沈め、終わってみれば87-76の快勝。逆転を許してからのラスト4分半は17-5、土壇場でチーム力の差を見せ付ける形で初戦を制した。

田中大貴は試合を終えてこうコメントしている。「自分と譲次さんと雄大がずっと夏の間チームから離れていて、戻ってきて最初の試合だったので、難しい試合になるとは思っていました。自分を含めミスが多かったですが、それでも勝ち切ることができてよかったです。ただ、明日も明後日も試合は続くので、今のアルバルクのレベルを戦いながら上げていくことが大事で、それがシーズンに繋がると思います」

ゲームハイの29得点を挙げたカークは「まだチームがばらついている部分がありますが、これからの試合でプロセスを大事にすることで、チームとして向上していく」と語る。

今日15時からは第2戦、フィリピンのボルツと対戦する。A東京もしくはBリーグのFacebookページで試合は配信され、Facebookユーザーであれば誰でも無料で見ることができる。