今シーズン絶望のリッキー・ルビオと指名権でのトレードが成立
キャバリアーズがペイサーズからキャリス・ルバートをトレードで獲得したと『ESPN』が報じた。膝のケガで今シーズン絶望となっているリッキー・ルビオとドラフト指名権がペイサーズには譲渡される。
ペイサーズはリック・カーライルを新たな指揮官に迎えるも、ここまで19勝35敗と大きく負け越している。プレーイン・トーナメント進出も難しい状況を受けて、チーム再編へと舵を切った。来シーズン1880万ドル(約22億円)の契約があるルバートを手放し、ルビオの契約は今シーズン限りで切れるため、サラリーキャップに大きな余裕ができる。
ルバートはネッツでNBAキャリア5年目を迎えた昨シーズン序盤に、ジェームズ・ハーデンのトレードの一部としてペイサーズへと移籍していた。今シーズンは18.7得点、3.8リバウンド、4.4アシストを記録。キャブズではルビオとコリン・セクストンが離脱した穴を埋めることになる。ダリアス・ガーランドとともにプレーして、彼のパスを引き出して得点することもでき、ハンドラーとしてガーランドのプレーメークの負担を減らすこともできる。ベンチにはアイザック・オコロ、ラジョン・ロンド、ブランドン・グッドウィンにジェディ・オスマンと、キャブズのバックコートは層に深みが出る。
現在27歳のルバートは、23歳のジャレット・アレン、22歳のガーランド、20歳のエバン・モーブリーとともに今後長くキャブズの戦力になりそうだ。また彼はオハイオ州の出身であり、地元のチームが上位争いを演じられるようになったタイミングでそこに合流できるのだから、モチベーションも上がるはず。
昨シーズンはペイサーズ移籍に伴うメディカルチェックで腎臓に腫瘍が見つかり、治療を優先したことで2カ月間プレーできなかったが、それでも復帰後は新しいチームにすぐにフィットして、ペイサーズでの35試合で20.7得点とキャリアハイの数字を残した。この経験が今回の移籍でも役に立つはず。現在32勝21敗、東カンファレンス5位からさらに上を狙うキャブズにとって、ルバートは即戦力として大いに期待されている。
一方でペイサーズはチーム再編へ。ルバートを放出した以上はドマンタス・サボニス、マルコム・ブログドン、マイルズ・ターナーといった他の主力も含めてさらなるトレードがあってもおかしくない。