ジョーンズがトリプル・ダブルの活躍でチームを牽引
ともに5連敗中同士の対戦となった三遠ネオフェニックスvs群馬クレインサンダーズの水曜ナイトゲームは、トランジションバスケで主導権を握った群馬が、101-68で勝利した。
ジャンプボールからボールを繋いでイージーに先制した群馬がトランジションバスケで第1クォーターから大量リードを奪う。ディフェンスの戻りが遅い三遠に対して、群馬はスティールからの速攻や、得点を決められても前を走るアキ・チェンバースやトレイ・ジョーンズにジャスティン・キーナンがスローインからのロングパス一本でシュートをアシストするなど、トランジションを徹底することで簡単に得点を奪った。また、ディフェンスでもペイント内に入れさせないハードな守りを見せる。特に三遠のインサイド陣に対してはダブルチームを仕掛けてタフショットを打たせては、リバウンドからの速いバスケットへ持ち込み、開始6分で22-8と圧倒した。約2カ月半ぶりの出場となったオンドレイ・バルヴィンが久々の出場とあってパスの出し手と呼吸が噛み合わずリズムが乱れたが、27-16で第1クォーターを終えた。
一方の三遠は、外国籍選手がロバート・カーターのみ。そのカーターが第1クォーター残り4分で個人2つ目のファウルを犯してしまう。ベテランの太田敦也が奮闘するも、特別指定選手として加入したばかりのピータージュニア・オコエは早々にターンオーバーを犯すなど、フロントコート陣が苦しい状況に。
第2クォーターに入っても群馬の勢いは止まらない。第1クォーターだけで10得点を挙げたジョーンズを起点に速いバスケットを展開。ジョーンズだけでなく、山崎稜や笠井康平のペイントアタック、バルヴィンとキーナン、ジョーンズと野本建吾の合わせ、五十嵐圭とアキ・チェンバースの3ポイントシュートと満遍なくいろいろな選手が得点に絡んでいく。
三遠もカーターのキックアウトから杉浦佑成が3ポイントシュートを決めたりと良いプレーも見られたが、217cmのバルヴィンを筆頭に高さのある群馬の守備に気圧されてフィニッシュが決まらない。
52-32と群馬の20点リードで迎えた後半。第1クォーターはジョーンズが、第2クォーターはアキが、そして第3クォーターはマイケル・パーカーが爆発し、3ポイントシュート2本中2本成功を含む16得点を挙げてチームを牽引した。こうして、前半に奪ったリードを最後まで守った群馬が101-68で勝利した。
群馬はパーカーが24得点7リバウンド3ブロック、ジョーンズが16得点10リバウンド16アシストのトリプル・ダブルを記録。他にもキーナン、山崎、アキが2桁得点を記録して勝利に貢献した。チームとしてもリバウンドを46-32、セカンドチャンスポイントを15-3、ファストブレイクポイントでも19-11と圧倒した。
一方の三遠は指揮官のブラニスラフ・ヴィチェンティッチが成績不振に伴い休養し、アシスタントコーチの清水太志郎がヘッドコーチ代行を務めたが、これで6連敗となった。