セルティックス

「ブラウンとテイタムがプレーしている時、周りはただ立っているだけ」

現地1月21日、セルティックスはトレイルブレイザーズと対戦し、105-109で敗れ、再び勝率5割を切ってしまった。

リードチェンジを繰り返して、82-83とセルティックスの1点ビハインドで迎えた最終クォーター。ロミオ・ラングフォードやペイトン・プリチャードの3ポイントシュート、そしてジェイソン・テイタムのシュートで得点を重ね、残り約7分半の時点で100-89とセルティックスがリードを奪った。しかし、セルティックスはここからの約6分間で1点も挙げることができず、最終スコア109-105で敗れた。

今シーズンのセルティックスは開幕からなかなかチームとして噛み合わず、ここまで23勝24敗で東カンファレンス10位と苦戦している。このブレイザーズ戦でもテイタムが27得点10リバウンド7アシスト、ジェイレン・ブラウンが22得点5リバウンド5アシストと両エースがスタッツこそ残したが、チームを勝たせることはできなかった。マーカス・スマートは開幕序盤の時点で「自分のためだけじゃなく、チームの他の選手のためにもプレーしなければいけない」とチームを引っ張るべきテイタムとブラウンに苦言を呈していた。

セルティックスの黄金時代を築いたレジェンド、ロバート・パリッシュも同様に感じているようで、『SiriusXM』に出演した際に「ブラウンとテイタムはチームメートを生かす能力がない」とコメントし、自身の現役時代を例に出して、こう続けた。

「1980年代まで遡るけど、あの頃の僕たちが成功した一つの理由は、ラリー(バード)に、周りの人間の力を引き出す能力があったからなんだ。でも、今のセルティックスだとブラウンとテイタムがプレーしている時は、周りのみんなはただ立っているだけ。得点源は2人しかないから、どちらかが不調だと、彼らには勝つチャンスはない。あの2人は華々しく活躍しなければいけないけど、それを毎試合でやるのは不可能なことだ」

チームを勝たせる真のエースになるには、自分のためだけでなく、周りの力を引き出す能力も必要だ。セルティックスの若きデュオがこの壁を乗り越えることができるか注目したい。