『ストレッチ5』化し、オフェンスに厚みを
腕利きシューターを集め、3ポイントシュート全盛の時代をNBAにもたらしたウォリアーズの影響からか、ここ数年でジャンプシュートを武器にするセンターの数も増加傾向にある。
この夏には、ピストンズのアンドレ・ドラモンドも3ポイントシュート習得に向けて特訓中で、2018-19シーズンには『ストレッチ5』に化けるかもしれない。もちろん、同じことを考えているセンターは他にもいる。その一人がジャズのルディ・ゴベアで、ミドルレンジからのシュートをモノにするため、日々努力を重ねている。チームメートのドノバン・ミッチェルが、キャッチ・アンド・シュートを練習するゴベアの姿を、Instagramのストーリーに投稿した。
Donovan Mitchell gives us the inside look at what Rudy Gobert is doing in the gym this offseason. pic.twitter.com/zkfgEtimQo
— ClutchPoints (@ClutchPointsApp) 2018年8月10日
ゴベアば昨シーズンの最優秀守備選手賞に選出された選手で、言うまでもなく守備はNBAトップクラスだ。しかし、同じポジションのアンソニー・デイビス、デマーカス・カズンズ、ジョエル・エンビードらと比較すると、彼はオフェンスでインパクトを残せる選手ではない。ペイント内でこそ抜群の強さを発揮するものの、昨シーズン中ペイントの外から放ったシュートはわずか12本で、成功数は5本だった。
もしゴベアがミッドレンジからも正確にシュートを決められるようになれば、対戦相手の対応も変わらざるを得なくなる。ゴベアのジャンプシュートを警戒する相手のセンターをペイントの外に引っ張り出すことで、ミッチェルがアタックするスペースも広がるだけでなく、昨シーズンにチーム最多となる1試合平均3.2本の3ポイントシュートを成功させたジョー・イングルズのアウトサイドシュートの威力も増すはずだ。
ここ2シーズン続けてリーグ最少失点を記録した鉄壁のジャズが、フィールドゴール成功数で昨シーズン26位(3139)に低迷したオフェンスをレベルアップさせられれば、ウォリアーズ、ロケッツらハイスコアリングチームとも点の取り合いで互角に戦えるようになるかもしれない。
ゴベアがシューターとして開花するかどうかも、西カンファレンスの争いを左右する一つのポイントになりそうだ。