コビントンのフリースロー失敗により生まれた勝機を逃さず
サンズvsトレイルブレイザーズの一戦は劇的な幕切れとなった。
最終クォーター残り32秒、サンズはミケル・ブリッジズがフリースローを2投成功させ1点差に迫った。しかし、直後のポゼッションを守り切ったものの、デビン・ブッカーが痛恨のダブルドリブルをコールされた。残り時間は5.6秒、ファウルゲームに行くしかないサンズは、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムへのマークを徹底し、ロバート・コビントンにファウルをすることに成功。そして、これが生きた。
コビントンのフリースローが2本とも外れ、サンズはタイムアウトを要求し、ラストプレーをブッカーに託した。フィールドゴールは17本中5本のみの成功とこの日のブッカーの調子は良くなかったが、ノーマン・パウエルのシュートファウルを誘発し、フリースローを2投とも成功させ逆転勝利へとチームを導いた。
指揮官のモンティ・ウィリアムズは、調子が良くなかったにもかかわらずブッカーにボールを託したことについてこのように語った。「シュートの調子が悪い時にプレーするには精神的なタフさやスタミナが必要だ。ブッカーは私が彼かクリス・ポールのどちらかに任せようと思っていたことを理解していて、実行に移したのだと思う」
サンズはセンターのディアンドレ・エイトンが膝の痛みにより今シーズン初の欠場となった。そのため、インサイドで不利になることが予想されたが、オフェンスリバウンドの数は10-1とブレイザーズを大きく上回った。ウィリアムズヘッドコーチは選手の遂行力を称賛するとともに、リバウンドの重要性を説いた。
「選手たちのタフさとゲームプランを遂行する能力の高さが証明された。相手に余計なポゼッションを与えず、リバウンドを取らせないことがいかに勝利に結びつくかを物語っている」
サンズは今回の勝利で49勝21敗とし、2009-10シーズン以来となる50勝達成まであと1勝となった。また、西地区首位を走るジャズとのゲーム差も1のままとし、第1シードでのプレーオフ進出の可能性も残されている。