朝山正悟

同じくB1初挑戦の信州は20勝を挙げ「選手たちを誇りに思う」

広島ドラゴンフライズは週末にシーズン最後の試合となる信州ブレイブウォリアーズ戦を戦い、連勝を収めた。B1初挑戦のシーズンは9勝46敗、勝率でB1の全20チーム中最下位という結果に終わった。

最終戦を終えて朝山正悟は「最後、連勝で終えたことはよかったと率直には思っている。ただいろんなことがあった中で、自分たちとしてはもどかしい思いを応援してくださっているファンの皆さん、パートナー企業の皆さんにはさせてしまった。ただ、率直にこれも自分たちの実力不足。ここはしっかり受け止めたい」とシーズンを振り返る。

また広島の浦伸嘉もコメントを発表。成績については「これが我々の現在地であり、実力」としながらも、シーズン途中でのヘッドコーチ解任、新型コロナウイルス感染、所属選手の逮捕など様々なアクシデントに見舞われたことに触れて「今後、チームの強化に取り組むことは勿論ですが、その前提、基盤となるチームの管理体制を徹底的に強化し、二度と不祥事を起こさないクラブ文化の構築に全力で務めてまいります」と意気込みを新たにしている。

勝率が上がらないことにそれぞれ責任は感じていただろうが、今シーズンに降格がなかったのは不幸中の幸い。来シーズンも降格はなく、下位のチームは腰を据えてチーム強化に取り組むことができる。降格のないシーズンが続くわけだが、その間にチームとしての地力を相当に高めなければ、広島の将来は危うい。今シーズンに得た教訓を今オフと来シーズンにどう生かすかが、広島にとっては非常に重要となる。

信州は精神的支柱のアンソニー・マクヘンリーを始めケガ人が相次ぎ、2試合ともに7人だけと苦しい戦いを強いられた。それでも連日ともに粘り強い戦いで見せ場は作っている。こちらも同じくB1初挑戦のシーズンながら20勝34敗と健闘を見せた。

ヘッドコーチの勝久マイケルは「いろんな状況を乗り越えなければいけないタフなシーズンだったが、選手たちを誇りに思う。心身ともに疲れるシーズンだったと思うので、お疲れ様と言いたい」と、この2試合だけでなくシーズンを通してタフに戦い抜いた選手たちを称えた。

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