カイリー・アービング

リハビリ中のハーデンが無期限の離脱に

ネッツvsペリカンズの一戦。ネッツはケビン・デュラントが左太ももの挫傷のため、ジェームズ・ハーデンが右ハムストリングスの負傷のためそれぞれ欠場したが、カイリー・アービングがゲームハイの32得点を挙げてチームを引っ張り、アービングを含む7選手が2桁得点を挙げたネッツが134-129で勝利した。

ネッツが93-92とわずかにリードして迎えた最終クォーターも拮抗した展開が続いた。残り26秒、アービングがタフなレイアップをねじ込み5点のリードを奪ったが、直後にカイラ・ルイス・ジュニアに3ポイントシュートを決められ、再び1ポゼッション差の争いとなった。

残り4.8秒、フリースローを決められて3点ビハインドとなったペリカンズがエンドラインからリスタートする場面。ここでネッツ指揮官のスティーブ・ナッシュは同点にされる3ポイントシュートを打たせないために、ボールを運ぶガード陣へのファウルゲームを指示した。しかし、ペリカンズはロングパスを選択し、前線で待つザイオン・ウィリアムソンへパスを送る。ゴール正面の3ポイントラインでパスを受けたザイオンはドリブルをつき、左45度の位置から3ポイントシュートを狙おうとした。だが、マークについたアービングがシュートを打つ瞬間にボールに触れてザイオンのファンブルを誘い、ネッツにポゼッションが移った。このプレーが決定打となり、アービングがファウルゲームで得たフリースローを確実に決めて逃げ切った。

接戦を落としたペリカンズはこれで4連敗。プレーイントーナメントを争う、10位スパーズとは4ゲーム差と苦しい状況に追い込まれた。

一方、接戦をモノにしたことで、首位セブンティシクサーズまで0.5ゲーム差としたネッツだが、ケガが悪化したことで、ハーデンの復帰時期が未定となった。

ハーデンは3月31日のロケッツ戦で右ハムストリングを負傷。その後、4月5日のニックス戦で復帰したが、状態を悪化させ開始4分でベンチに退いた。その後、リハビリを続けていたがさらに状態が悪化し、無期限の離脱が本日発表された。ナッシュヘッドコーチは「我々は振り出しに戻ってしまった。彼の復帰はプレーオフかもしれないし、それより前かもしれない」と語った。

ハーデンがスコアラーではなく、プレーメーカーの役割を担うことでネッツは躍進した。ハーデンの復帰が遅くなればなるほど、ネッツはプレーオフで厳しい戦いを強いられることになる。