渡邊雄太

注目の『日本人対決』は再びお預けに

渡邊雄太が所属するラプターズと八村塁が所属するウィザーズが、現地4月5日に今シーズン2度目の対戦を行った。

前回対決では渡邊が左足首の捻挫で欠場し、今回は八村が右肩の張りで欠場したため『日本人対決』は実現しなかったが、試合はギャリー・トレントJr.の3ポイントブザービーターによって、ラプターズが最大19点ビハインドからの大逆転勝利を収めた。

19-28とラプターズが10点ビハインドで迎えた第2クォーターの頭からコートに送り出された渡邊は、開始1分もたたないうちにスタンリー・ジョンソンとの速攻からダンクを叩き込むと、その直後にはラッセル・ウェストブルックのドリブルを後ろからスティールして存在感を発揮。ラプターズは、マラカイ・フリンやOG・アヌノビーの活躍で徐々に点差を詰め、第2クォーターの残り6分37秒にはフリンがスティールしたボールを渡邊がボールプッシュしアヌノビーのダンクシュートをお膳立てして、36-34と逆転に成功した。

しかし、前半だけで9本の3ポイントシュートを成功させたウィザーズに対し、ラプターズは14本中わずか2本成功と当たりが来なかったこともあり、第3クォーターの残り9分にはこの試合で最大となった19点ビハインドを背負った。

75-86で迎えた最終クォーター。第3クォーター終盤から引き続きコートに立った渡邊は、アヌノビーの3ポイントシュートをお膳立てしたり、ディフェンスでもハードワークすることでウェストブルックにファンブルさせて相手のリズムを崩していった。残り7分に91-90とラプターズが再び逆転に成功すると、その後は拮抗したが、残り41秒でウェストブルックに3ポイントシュートを決められ、101-100と1点を追う展開に。

しかし、最後まであきらめなかったラプターズは、残り5秒でハウル・ネトが外したシュートに対し、リバウンドに飛び込んだトレントJr.がそのままボールプッシュして逆転ブザービーターを沈めて、103-101で勝利した。

この試合でラプターズは、パスカル・シアカムが22得点5リバウンド3アシスト2スティールを記録し、トレントJr.が16得点2リバウンド2アシスト、フリンがベンチから出場して16得点6リバウンド4アシスト4スティール3ブロックを挙げた。

渡邊は18分の出場で2得点3リバンド2アシスト1スティールを記録。とりわけ目立ったスタッツではないが、出場時の得失点差を表すプラスマイナスの数値では、ゲームハイの+20を挙げたアーロン・べインズに続く+18を記録するなど、スタッツには表れない部分での活躍が目立った試合となった。