ゴードン加入後、チームは4連勝中
ナゲッツがホームにマジックを迎えた一戦。序盤から苦戦を強いられたナゲッツは前半を終えた時点で18点のビハインドを背負った。それでも、後半を72-44と圧倒し、119-109の逆転勝利で連勝を5に伸ばした。
ナゲッツはゲームハイの24得点を挙げたアーロン・ゴードンを含む、先発の5人全員が15得点以上を記録。ここまでディフェンスでの貢献が目立っていたゴードンだが、移籍後に初めて20得点以上を記録し、勝利の立役者となった。
6シーズンをマジックで過ごし、先日ナゲッツに加入したゴードンは「彼らは僕の兄弟だ」と元チームメートへの思いを口にしたが、「でもビジネスはビジネス」と、割り切ってこの試合に臨んだと語った。
見事な逆転劇を見せたナゲッツだが、前半は精彩を欠いた。指揮官のマイケル・マローンも「ひどいオフェンスにひどいディフェンス。努力が足りなかった。前半は今シーズン最低の出来」と振り返る内容だった。
マジックはゴードンに加え、長らく主力を務めてきたニコラ・ブーチェビッチとエバン・フォーニエも放出し、再建へ鉈を切った。そのため、戦力的に見ればナゲッツが優勢なのは明らかだった。しかし、こうした時こそ、チームに隙が生まれやすいもの。マローンヘッドコーチは「スター選手がいないチームとの対戦だからといって、甘く見ていると大変なことになる」と警告していたが、まさにその通りの展開となった。
それでも、ゴードンは大量ビハインドを背負ってもあきらめず、逆転勝利したチームが持つ可能性を強調する。「前半で18点差をつけられたらロープを手放し、多くのチームはあきらめてしまう。でも僕はこのチームがどこまでやれるかを証明したい」
ゴードン加入後、チームは4連勝と好調を維持している。次の相手はマジックと同様に再建を進めているピストンズ。今回の反省を生かし、序盤から本来の力を発揮できれば、今シーズン最長となる6連勝も十分に可能だ。