アンドレ・イングラム

写真=Getty Images

『シンデレラストーリー』は続くか?

2017-18シーズン終盤に夢を叶えたアンドレ・イングラムという選手を覚えているだろうか?

2018年4月10日、2007年からDリーグ(現Gリーグ)で研鑽を積み、レイカーズの選手として32歳でNBAデビューの機会をつかんだ選手だ。そのイングラムは、この夏フリーエージェントになった。彼には海外リーグでプレーする意思はなく、来シーズンもNBAでのプレーを目標に掲げていると『The Undefeated』に語った。

イングラムを秋のトレーニングキャンプに招待するチームが現れるかは微妙なところ。複数のチームが彼に関心を示しているようだが、イングラムはレイカーズとの再契約を望む。

キャンプに呼ばれてもすぐに対応できるよう、イングラムはコンディションを整えているという。ただ、レイカーズは今夏レブロン・ジェームズを獲得し、名門復活に向け本格的に動き始めた。ラジョン・ロンド、ジャベール・マギー、ランス・スティーブンソンら実力者たちとも契約したのは、ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、カイル・クーズマ、ジョシュ・ハートら若手コアとのケミストリーを構築するためで、NBA経験わずか2試合の32歳に、貴重なロスター枠を使うとは考えにくい。

イングラムも自分が置かれている状況は理解し、こう語っている。「もしレイカーズの開幕ロスターに入れたら最高だ。自分はいつも、『次の段階』、『次のゴール』を考えるようにしているんだ。今は、トレーニングキャンプ参加が『次のゴール』。その上で良いプレーをして、チームに貢献できれば、その次が見えてくる。いつだってそうやってきた。もし開幕ロスターに入れたら、NBAで2試合に出場できたことと同じくらいうれしい」

ロールプレーヤーとしてレイカーズがイングラムにチャンスを与えるかどうか。今年の11月に33歳の誕生日を迎えるイングラムの挑戦に注目したい。