母国イタリアをキャリア最後の場所に選ぶ?
昨シーズンをスパーズで過ごし、フリーエージェントとなっていたマルコ・ベリネッリがプロキャリアをスタートさせたイタリアのボローニャに移籍することが決まった。
ベリネッリは2007年にウォリアーズからドラフト1巡目18位指名を受けNBAキャリアをスタートさせた。高いシュート力が評価され、その後ラプターズ、ホーネッツ(現ペリカンズ)、ブルズ、スパーズ、キングス、ホーネッツ、ホークス、セブンティシクサーズと13年間で9チームを渡り歩いてきた。3ポイントシュートコンテストで優勝した2014年には、当時所属したスパーズでNBA制覇に貢献し、イタリア人として初めて優勝リングを手にした。
ベリネッリは13年間で860試合に出場し、平均22.7分間のプレータイムで9.7得点、3ポイントシュート成功率37.6%を記録。昨シーズンはベンチから57試合に出場し、平均6.3得点、3ポイントシュート成功率37.6%を記録し、34歳となった今でもシュート力に衰えを感じさせなかった。
『バブル』でレギュラーシーズンが再開される前のベリネッリは、来シーズンもNBAでのプレーを希望していたが、新型コロナウイルスを取り巻く社会情勢次第では、ヨーロッパに戻る選択肢も検討すると語っていた。「NBAのチームと契約して、また優勝を目指すことを最優先する。ただ、他の選択肢を考えないわけではない」
結果的に『他の選択肢』を選び、ボローニャへの復帰を決めたベリネッリ。チームの公式サイトによると、3年契約で合意に至ったとあり、年齢的に考えてもベリネッリがNBAでプレーする姿が見れる可能性は限りなく低くなった。