ザック・ラビーン

第3のスコアラーを欲するマブスに最適な選手?

ブルズは今月18日に行われる2020年NBAドラフトで1巡目4位指名権を保有している。ナゲッツ元GMのアルトラス・カルニショバスがエグゼクティブ・バイスプレジデントに就任してから初のドラフトとなるが、今後彼がどんなチーム作りをしていくのかはまだ不透明だ。

『The Ringer』によれば、ブルズはリーグで最も積極的に補強に動いているチームだという。そして、他球団が強い関心を寄せているのがブルズのザック・ラビーンだ。ラビーンはブルズのエースだが、球団はコービー・ホワイトをシューティングガードとして起用したいと考えており、ポジションの被るラビーンを放出する可能性が出てきた。すでにマーベリックスを含む複数のチームがラビーンのトレードについて問い合わせをしているという。

ラビーンは得点力の高いガードで、昨シーズンも平均25.5得点、4.8リバウンド、4.2アシスト、フィールドゴール成功率45%、3ポイントシュート成功率38.0%を記録し、オールスター級の活躍を見せた。ディフェンスに課題はあるが、クラッチスコアリングでリーグ8位と決定力があるため、例えばマーベリックスのように終盤に勝ち切れないチームには最適な選手だ。

マーベリックスはルカ・ドンチッチ、クリスタプス・ポルジンギスに次ぐ3番手のスコアラーを探している。ドンチッチは2年目にしてすでにMVPクラスの選手だが、チームのオフェンスをほぼ1人で担っており、相当な負担がかかっている。ポルジンギスはケガの影響もありコンスタントに試合に出場できないため、ラビーンがいればチームの得点力ダウンは避けられる。昨シーズン中にもラビーンのトレードについて打診があったが、当時のジョン・パクソンGMは交渉を避けた。

カルニショバスがラビーンをアンタッチャブルとみなしているかは分からないが、ドラフトで誰を指名するかによっては交渉のテーブルにつくことはありそうだ。ラビーンは2020-21、2021-22シーズンの年俸が1950万ドル(約20億円)とリーグトップクラスのスコアラーにしてはお得な選手。複数のチームが獲得に関心を示しているが、ブルズがラビーンを放出する意思があるのかはまだ明らかになっていない。ラビーンの去就について、来週のドラフトを含め今後の展開を見守りたい。