モンテ・モリス

2ウェイ契約から本契約を勝ち取った苦労人

2019-20シーズンのプレーオフで1勝3敗からの大逆転勝利を2度も成し遂げ、西カンファレンスファイナルに勝ち進んだナゲッツは、このオフに貴重なロールプレーヤーであるモンテ・モリスに関して決断を下さなくてはならない。

ナゲッツは、来シーズンでキャリア4年目を迎えるモリスに対して年俸170万ドル(約1億7500万円)前後のチームオプションを保持している。これを行使するのは確実だろうが、もしもオフの間に新契約が締結されなければ、彼は2021年のオフにフリーエージェントになる。

2017年のドラフト全体51位で指名されたモリスは、2ウェイ契約から本契約を勝ち取った叩き上げだ。年々パフォーマンスレベルを上げ、今シーズンは72試合(先発12試合)に出場し、平均9.0得点、1.9リバウンド、3.5アシストを記録。ローテーションの中ではターンオーバー率もチーム最少の5.8%を記録した。

モリス自身は、NBAで活躍するチャンスを与えてくれたナゲッツで長くプレーしたがっている。『Denver Post』の取材に応じた彼は、「誰の目にも明らかだろうけれど、僕は球団との契約を延長したい。ナゲッツが大好きなんだ。コーチから用具係のスタッフまで、僕は球団のみんなが大好きだ」と答え、こう続けた。「できるだけ長くナゲッツでやりたいから、個人的には延長契約という流れになることを願う」

ドライブから点を決められ、ミッドレンジも3ポイントシュートも苦にしないモリスほどの実力があれば、ナゲッツ以外のチームなら先発に起用されてもおかしくない。それでも彼はナゲッツでジャマール・マレーの控えを受け入れ、チームのために献身的なプレーを続けている。セカンドユニットに欠かせない彼の希望がかなうかどうか、今後の展開に注目したい。

https://youtu.be/3wKaIuOQiDw