「今回の試合で優勝するために必要なことを学んだ」
セルティックスはラプターズとの東カンファレンスセミファイナルを『GAME7』の末に撃破し、2年ぶりのカンファレンスファイナル進出を決めた。
2年前にルーキーだったジェイソン・テイタムも3年目の選手になり、今ではセルティックスのエースという風格をまとうまでに成長した。ラプターズとの第7戦でも29得点12リバウンド7アシストを記録。1ポゼッション差で迎えた第4クォーター残り35秒、グラント・ウィリアムズがフリースローを落とした場面では、必死の形相でリバウンドをもぎ取ってラプターズに反撃の機会を与えず、勝利への執念を見せた。
テイタムはラプターズとのシリーズを「タフ」と形容し、ディフェンディング王者との対戦で学んだことがあると言う。「タフなシリーズだった。シリーズ序盤からディフェンディング王者である彼らに対して敬意を示して戦ったことで、優勝するために必要なことを学べたと思う。試練や困難を乗り越えないと優勝できない、ということをね」
「3連勝できそうだった状況から2勝2敗、そして3勝3敗に追いつかれ、絶対に勝たないといけない試合を迎えた。GAME7で、後から『あの時こうしておけば良かった』なんて後悔はしたくない。全力を尽くさなければいけなかった」
2年前のカンファレンスファイナルでは、レブロン・ジェームズ擁するキャバリアーズに敗れた。NBA選手として経験を積んで迎える今回の相手は、ジミー・バトラーを擁するヒートだ。テイタムは「1年目の時には負けてしまったけど、こういう機会は常に得られるわけではない。リーグの中でも特別な4チームが勝ち上がる舞台なんだから」とカンファレンスファイナルへの思いを語った。
NBAファイナル進出に向けて闘志を燃やすテイタムだが、それでも厳しい戦いを終えたばかりということもあり、現地9月15日から始まるシリーズ前に束の間の休息を取りたいと本音を漏らした。
セルティックスは負傷離脱していたゴードン・ヘイワードがカンファレンスファイナルから復帰予定で、総力戦でヒートに挑むことになる。第1シードのバックスを破ったヒート、そしてディフェンディング王者を下したセルティックスが対戦するシリーズも見逃せない。