コービーの誕生日にレイカーズはフリースローを特訓
今年の1月末にヘリコプターの墜落事故で他界したコービー・ブライアントが存命していたら、8月23日に42歳の誕生日を迎えていた。
レイカーズ指揮官のフランク・ボーゲルは、球団レジェンドが誕生した日のチーム練習後、選手全員にフリースローの特訓を命じた。その理由は、トレイルブレイザーズとのファーストラウンド第3戦は勝利こそ収めたが、試合を通して43本中28本(成功率65.1%)しか成功させられなかったからだ。
ボーゲルは練習後に「全員が100本のフリースローを決めた。明日の試合では、フリースローラインからのシュートを上手く決めてもらいたい」と語った。
レイカーズは現役時代のコービーの背番号8と24にちなみ、現地8月24日に行われるシリーズ第4戦で『ブラック・マンバ』ジャージーを着てプレーする。ボーゲルは「いろいろなことが思い出される。彼とジジ(コービーの次女)が亡くなった件に関しては、今もまだ我々は悲しみを抱えたままだ。簡単に乗り越えられることではない」と言う。
多くのNBA関係者、世界中のファンがコービーの誕生日をソーシャルメディアで祝った中、レブロン・ジェームズは、2008年の北京オリンピック期間中に30歳の誕生日を迎えたコービーにケーキを送り、その場に居合わせた全員でハッピーバースデーを歌った時の動画を投稿した。
練習後の取材に応じたJR・スミスは、今でも日常的にチームメートとコービーの名前が会話に出てくることが多いと話した。「コービーの名前は毎日のように出てくる。ブレークの後、ハドルを組んだ後も必ず彼の名前を叫んでいるし、いつも彼のことが話題に出るんだ。コービーのメンタリティをチーム、それから選手個人に植えつけられるかどうか、そして全員の中にある共通した目標に向かうため、どうやってチーム一丸となって戦えるかを話し合っているよ」
もしコービーが今シーズンのチームの一員だったとしたら、前の試合でフリースロー43本中28本成功など到底受け入れられなかっただろう。常にレベルアップを目指し、日々のトレーニングや練習に全力で向き合い、限界まで自分を追い込むことで彼は『マンバ・メンタリティ』と呼ばれる強靭な精神力を身につけた。
ボーゲルは「我々にとって重要なのはコービーが体現したものを体現し、『マンバ・メンタリティ』を示すこと。もしかすると明日の試合でそういう一面が見られるかもしれない。それはチーム全体に浸透していることだから」と語っている。明日の第4戦では、普段以上に気合いが入ったレイカーズが見られそうだ。