ブッカーにペイトン、シャリッチとタレントが本領発揮
リーグ再開後負けなしの3連勝同士の対決となったサンズvsペイサーズの一戦。サンズはデビン・ブッカーとディアンドレ・エイトンが20得点以上を記録し、ペイサーズを114-99で下した。4連勝を飾ったサンズは『バブル』に参加している西カンファレンスのチーム内での最下位を脱出、逆転でのプレーオフ進出の望みを繋いだ。
『バブル』に入ってから絶好調のサンズは試合開始から積極的に攻め、第1クォーターで15点のリードを奪った。しかし、その後は同じく好調なペイサーズに追い上げられ、シーソーゲームの展開が第3クォーター終盤まで続いた。
それでもサンズは第3クォーター残り2分10秒から14-0のランでペイサーズを一気に突き放す。14点中9点はダリオ・シャリッチ、5点はキャメロン・ペインと、セカンドユニットの選手がファウルトラブルでベンチに下がっていたブッカーの穴を埋めた。その後も2桁のリードを保ち、危なげなく勝利した。
プロ2年目のエイトンは23得点10リバウンド、ブッカーは20得点10アシストを記録した。サンズは2人の他にもキャメロン・ジョンソンが14得点12リバウンド、シャリッチ16得点8リバウンドとセカンドユニットの選手も含め全員がバランスよく得点を重ねた。
サンズでは常にエースのブッカーが目立つが、この試合はチーム全体でつかんだ勝利だ。勝負どころでの活躍が目立ったシャリッチは「僕らは絶好調だ。ただ一晩で調子が上がったわけではない。5月の第1週から毎日ハードワークしてきた結果だ。僕らがそれぞれ頑張って練習してきたことが結果に繋がっている。プレッシャーを感じずに自由にプレーできているんだ」と語る。
またエイトンが好調なことでブッカーに負担が偏らないこともチームにとっては大きなポイント。ブッカーはエイトンについて、試合ごとに成長していると話す。
「スクリーンで素晴らしい仕事をしてくれているし、プレーの読みも抜群だ。彼は成長しているよ。彼にとっては毎試合が新しい学びの経験で、調子も徐々に上がっている。まだ4試合残っているので最後まで戦い続けたい」
再開後4連勝のサンズは西カンファレンス10位に浮上。現在8位のグリズリーズとは2ゲーム差、9位のトレイルブレイザーズとは1ゲーム差で、8位と9位が争うプレーイン進出の可能性も見えてきた。ここからはヒート、サンダー、シクサーズ、マーベリックスと強豪との対戦ばかり。しかも5日で4試合をこなす超ハードスケジュールとなる。
だからこそチーム全員で戦うことが必要であり、そういう意味でもセカンドユニットの奮起により勝ったペイサーズ戦は大きな自信になったはず。一躍注目チームとなったサンズは、『バブル』でミラクルを起こせるだろうか。