スタートダッシュに成功し主導権

10月14日、アルバルク東京がEASL初戦でホームにサウスゴビ・ブロンコス(モンゴル)を迎えた。

A東京はコンディション不良のためテーブス海、平岩玄が帯同せず、9人で試合に臨むことに。そして小酒部泰暉、安藤周人、ザック・バランスキー、キヨンテ・ジョンソン、ライアン・ロシターの5人が先発を務めたが、序盤からオフェンス力が爆発した。

小酒部のドライブで先制すると、ジョンソンのキックアウトから安藤が3ポイントシュートに加え、ドライブから3点プレーとなるバスケット・カウントを成功させる。さらにジョンソンがドライブからフィニッシュまで持ち込み、10-0と最高のスタートを切った。

その後もドライブとキックアウトのバランスが良く、パスもよく回って相手に的を絞らせないA東京は、バランスキーが3本連続で長距離砲を射抜き主導権を握り続ける。また、ディー・ジェイ・ホグがセカンドチャンスを挙げ、飯田遼がトランジションスリーを射抜くなど、セカンドユニットになっても力が落ちない。こうして攻守が噛み合ったA東京は、ジョンソンの長距離砲で締めて35-12のビッグクォーターを作った。

第2クォーターに入ると、高確率(6/10)で決まっていた3ポイントシュートに当たりが来ず、約4分間得点が止まってしまう。また、軽率なパスミスからワンマン速攻を許すと、ファウルトラブルを避けるためにインサイドのディフェンスがソフトになったこともあり、ペイント内で失点する場面が増えていった。それでも、ジョンソンが3ポイントシュートを沈めて落ち着きを取り戻すと、ロシターが起点となって老獪なハーフコートバスケットで着実に得点。ディフェンスでもゾーンやプレスを織り交ぜたことで流れを渡さず、セーフティリードを保った。

ジョンソン「チームでの素晴らしい勝利でした」

後半に入っても得点力は落ちなかったが、ここまで12本中1本の成功に抑え込んでいた3ポイントシュートを次々と決められて、リードを縮められてしまう。特にバータルエルデネ バルスボルドにはオフボールムーブからリズム良く打たれ、4本連続で長距離砲を許した。ロシターとジョンソンがベンチに下がった時間帯に失速したが、それでも安藤のパスカットから飯田がコーナースリーを沈めるなどビッグプレーも飛び出し、15点差で最終クォーターを迎えた。

そして、最終クォーターの立ち上がり、A東京は序盤を超える集中力を見せる。安藤の3ポイントシュートで先制すると、直後には飯田の好ディフェンスから大倉颯太のワンマン速攻に繋げた。さらに前がかりに守ってくる相手のゾーンディフェンスを逆手に取り、しっかりとパスを回してノーマークを作ると、安藤が3本連続で3ポイントシュートを成功させて勝利を決定づけた。その後も相手に合わせることなく全力プレーを続け、113-78の完勝を収めた。

A東京はジョンソンがチームハイの26得点を記録し、安藤が6本の3ポイントシュート成功を含む21得点、序盤のスタートダッシュに寄与したバランスキーが15得点で続いた。ロシターは7得点に留まったものの、7リバウンド6アシストを挙げつつターンオーバーは0と、安定したパフォーマンスを見せた。

要所での得点が光り、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたジョンソンはこのように試合を振り返った。「チームメートが序盤から良い流れを作ってくれました。相手が自分を警戒してくるのは分かっていたので、それによって他の選手やチームメートにスペースが生まれました。そして自分がフリーになってチャンスが巡ってきた時に、しっかりシュートを決め切ることができました」

また、昨シーズンの開幕戦ではブロンコスに敗れたこともあり、「大きな意味があります」と勝利の価値について言及した。「私は昨年はいなかったのですが、他の選手たちから話を聞いていました。現在チームは9人の選手で戦っているので、チームのため、そして今ここにいる仲間のために熱く全力を尽くして戦いたかったんです。全員がしっかりとステップアップして勝ち取った、素晴らしいチームでの勝利でした」

A東京は次戦、11月4日に台南TSGゴーストホークス(台湾)をホームに迎える。