バスケットボール日本代表は16名の代表候補選手を招集し、ワールドカップに向けた強化合宿を開始した。アジア予選での竹内公輔は『国内組』だけで構成されたWindowでメンバー入りを果たしており、「八村塁と渡邊雄太がいなかったから」と自身が選出された理由を語っていたが、今回はNBAプレーヤー2人がいるにもかかわらず16名のメンバーに選出されている。日本代表のインサイドを長年支えてきた竹内に現在の心境を聞いた。
年下との競争「まだ若い選手には負けない」
──以前は代表招集について「海外組がいないからここにいる」ということを話していました。今回、自分が選ばれたことは意外でしたか、それとも当たり前だという感じですか?
特に何とも思わなかったです(笑)。ただ、昔と違って世界で戦える選手がどんどん出てきていて、そういう選手たちから得られるものがすごくあります。合宿を10日ぐらいやりましたけど、本当に若い選手たちは物怖じせず、失敗を恐れない。そういう選手たちと一緒に練習をしていて、こっちも気持ちがフレッシュになった気がします。本当にやっていて楽しいですし、まだ若い選手には負けないぞっていう気持ちもあらためて芽生えましたし、充実していますね。
──インサイドプレーヤーが多い印象ですが、競争のレベルも歴代で最も高いクラスだと思います。その中でどんなことを意識していますか?
塁とか雄太も帰ってきてくれて、間違いなく今までで一番タレントが揃った日本代表チームだと思います。自分としては、監督がやりたいバスケットを一番コートで体現しないといけないと思っています。キャリアが長い分、そういった組織的なプレーも監督から求められていますし、タレント力で言えば勝てないので。
──タレントの筆頭である八村選手や渡邊選手との共闘が実現しそうですね。
塁とはあまりプレーしたことがないのですが、雄太はOQT(リオ五輪の世界最終予選)で一緒でしたし、アメリカの大学に行く前から知っていて、本当にすごい選手になったと思いますね。アメリカですごいものを見てきたんだなというのは感じましたし、こんなこと言ったらおっさんみたいですけど、シャイだった高校生がこんなに成長したのかと(笑)。
「携わった代表の中で一番強いチーム」
──バスケ界に風が吹いている時代を、もう少し若いうちに迎えたかったとは思いませんか?
どうですかね。確かに今は盛り上がっていますが、明るい時代ばかりじゃなく、辛かった時代も経験しておいたほうがいいのかなとは思いますね。
アジアで全然勝てなかった時代から、今は世界に挑戦しようとしています。僕からしてみたら、昔では考えられないこと。やっとバスケ界に陽が当たるようになってきましたが、ワールドカップが終わっても続いていかないとダメですし、東京オリンピック以降も続いていかないと。
僕のキャリアはそんなに多く残っていないと思うので、1年1年を大事にしていきたいです。僕が今まで携わった代表の中で一番強い代表になるので、そこで何かを成し遂げたいと思います。
──ではあらためて、日本を応援するファンの方へメッセージをお願いします。
僕たちは世界に挑戦します。選手やスタッフだけじゃなく、ファンの皆さんも一緒になっての日本一丸だと思うので、本当に一緒に戦ってほしいです。
あとは日本も世界と戦えることを証明して、バスケが子供たちの選ぶ好きなスポーツになってほしいです。今は『SLAM DUNK』を知らない子供が増えていますし、未来の日本バスケのために、子供たちに影響を与える存在になりたいと思います。
Akatsuki Fiveの皆さんが子供たちと楽しそうにバスケットをしたり、モデルのようなカッコいい写真を撮ったりと、試合中とは違った一面を見せてくれました。撮影の舞台裏など、ここでしか見ることができないオフショットが満載ですので是非ご覧ください!#AkatsukiFivehttps://t.co/OAIwkolBpp
— バスケット・カウント (@basket_count) August 2, 2019