「僕はプレーできる」と本人は語るも……
カワイ・レナードは右膝の炎症により無期限で離脱することになった。ここまで4試合のプレシーズンゲームに出場せず、現地10月17日に行われる開幕前最後のテストマッチとなるキングス戦にも出場しない。クリッパーズのヘッドコーチ、タロン・ルーは「リハビリを続け、回復すれば戻って来る」とコメントしたが、現地23日のレギュラーシーズン開幕戦に出場できるかどうかも「今は分からない」と答えた。
昨シーズンのクリッパーズはプレーオフのファーストラウンドでマブスに敗れた。カワイはレギュラーシーズン最後の8試合を右膝の炎症で欠場し、プレーオフに強行出場するもコンディションが十分でないのは明らか。2試合でプレーするも存在感を発揮できなかった。そしてパリオリンピック出場のためアメリカ代表のトレーニングキャンプに参加したが、すぐにチームを離脱して右膝の手術に踏み切った。
今回の手術は予防的な意味合いの強いもので、オフの間もチェックを重ねており、膝の炎症は大幅に改善されたが、あらゆる予防措置を講じながら段階的にコンディションを上げていくとクラブは説明していた。
トレーニングキャンプ初日の会見でカワイはこう語っている。「毎日ベストを尽くして、この1カ月は順調にやってきた。周囲がコンディションについて慎重になるのは理解できるけど、僕はプレーできる。昨シーズンは68試合出場、つまりほとんどの試合でプレーしたんだ。右膝の前十字靭帯のケガから復帰し、一昨シーズンの52試合から昨シーズンの68試合へと少しずつ前進している。その歩みを止めないつもりだ」
しかし、カワイはここまで接触を伴う練習に参加しておらず、実戦でプレーするよりかなり前の段階にあると言わざるを得ない。アシスタントコーチのブライアン・ジョーは「我々は彼に対して辛抱強くあるべきだ。彼はメディカルスタッフとともに膝の強化に全力で取り組んでいるし、我々は今いる選手で何とかする」と語る。
新たな本拠地となるインテュイット・ドームがオープンしたが、そこにカワイはいない。過去5シーズンがそうだったように、今シーズンもクリッパーズはカワイのコンディションに気を揉むことになりそうだ。