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向上しないチームにベテランのJJ・レディックは不満爆発

現時点で2016-17レギュラーシーズンが終わった場合、クリッパーズは5位でプレーオフに進出する。つまり、現在4位でリーグ最少失点(96.3)の堅守が自慢のジャズとホームコート・アドバンテージなしで戦わなくてはならないということ。

そうではなくとも、4連勝で6位にまで順位を上げたサンダーも0.5ゲーム差と肉薄している。もし6位に転落すれば、1回戦で超ハイスコアリングチームのロケッツと戦う破目になってしまう。

シーズン開幕前の時点では優勝候補にも挙げられ、シーズン序盤はクリス・ポールとブレイク・グリフィンを中心とする長年の連携が機能。西カンファレンスの上位をキープし、今シーズンこそカンファレンス決勝進出が期待されたクリッパーズだが、ポールとグリフィンが負傷離脱してから風向きが変わり始めた。

以前から指摘されている選手層に乏しい弱点が露呈し、オールスターブレーク明けから5勝8敗。球宴以降の試合では100ポゼッションあたりの失点でリーグ29位の112.4を記録するなど、もはや立て直しが難しいほど守備は崩壊してしまった。

1つでも上の順位でプレーオフ進出を決めなければならない時期にズルズルと後退している理由は何なのか? そんなことをベテランのJJ・レディックに聞いた『Orange County Register』だったが、調子の悪い時に舌が滑らかな選手などいない。

「このチームで何が期待できるかなんて分かるわけがない。負け続けているし、オールスター以降のチームは最悪だ」という答えしか引き出せず、火に油を注いでしまった。

話を元に戻そう。もし5位で1回戦に進出し、ジャズに勝てたとする。そうなれば、西カンファレンス準決勝では現在1位のウォリアーズと対戦する可能性が高い。残念ながら、今のクリッパーズにウォリアーズと対等に渡り合う力はない。今年のオフにはポール、グリフィン、レディックがフリーエージェントになる。

今の主力で結果を残せていない以上、オフにチーム解体を決断しても不思議ではない。何らかのブレイクスルーが必要なところだが、時間はあまり残されていない。