千葉ジェッツ

攻守で奮闘したクックスが20-20を達成

『EASL Final Four 2024』が開幕し、千葉ジェッツ(Bリーグ)がニュータイペイキングス(P.LEAGUE+・台湾)との準決勝に臨んだ。

先発は富樫勇樹、原修太、アイラ・ブラウン、ゼイビア・クックス、ジョン・ムーニーの5人。原の速攻で先制した千葉Jは、ムーニーがピック&ポップから、続いて富樫がプルアップで3ポイントシュートを射抜く。開始約5分、富樫が早くも2本目の長距離砲を成功させて19-11と先行した。しかし、このタイミングでタイムアウトを取ったキングスに連携プレーから連続得点を奪われ0-7のランを受けると、残り約3分半で同点に追いつかれた。

それでも、3点プレーにチェイスダウンブロックと攻守で存在感を示したクックスの活躍で逆転を許さない。そして、個で打開した富樫の5連続得点で締めた千葉Jが32-25で第1クォーターを終えた。

しかし第2クォーターに入ると、ファンブルなど軽率なミスが増えて失速。さらにディフェンスのローテーションが間に合わず、連続で3ポイントシュートを許し、開始約3分で逆転されてしまう。その後、5点のビハインドを背負うシーンもあったが、原が2度のオフェンスファウルを誘発するなど、ディフェンスが機能し始めたことで主導権を握り返す。そしてアグレッシブに攻め続け、第2クォーターだけで9得点を挙げたクックスがセカンドチャンスポイントやバスケット・カウントを奪い、50-47と再逆転して前半を終えた。

後半に入ると、連続ターンオーバーから失点し、0-7のランを受けて開始約2分で再び逆転されてしまう。クックスや富樫が決め返すが、3ポイントシュートの精度が上がらずにジワジワと離されていく。残り1分で6点ビハインドと我慢の時間が続いたが、コーチズチャレンジに成功して得たポゼッションで原がイージーシュートに持ち込むと、続くオフェンスで富樫が3ポイントシュートを射抜き、66-67と点差を縮めて最終クォーターへ突入した。

その後もリードチェンジを繰り返す接戦が続く。ジョセフ・リンに連続で3ポイントシュートを決められてしまうが、原がディープスリーを沈め、アイラも3ポイントで続いて一歩も引かない。そして、同点で迎えた残り2分19秒、クックスのオフェンスリバウンドから原がフリーの長距離砲をしっかりと沈め、85-82と前に出る。そして残り45秒、富樫がドライブでズレを作り、ムーニーがゴール下を決めて2ポゼッション差にすると、直後のディフェンスでクックスのブロックショットが炸裂。こうしてその後のファウルゲームをしのいだ千葉Jが92-84で勝利した。

千葉Jは富樫がゲームハイの28得点を記録。そしてクックスが24得点22リバウンドに加えて6ブロック、ムーニーが20得点12リバウンドとインサイドの要の2人がダブル・ダブルを達成した。千葉Jは一日の休みを挟み、安養正官庄レッドブースターズを94-79で下したソウルSKナイツと決勝戦を行う。