マジックは慎重に言葉を選びつつも「私は構わない」
昨シーズンの新人王に輝いたセブンティシクサーズのベン・シモンズは、バスケットボール殿堂入り選手のマジック・ジョンソンと比較されることが多い。互いに身長が205cmを超える大型ポイントガードで、昨シーズンはシモンズとマジックのスタッツが何度も比較された。
シモンズも、NBA屈指のレジェンドであるマジックのスタイルを意識している。そして、この夏にマジックとの練習を希望していることを明らかにした。
2月10日のレイカーズ戦後、シモンズは「彼のような人から何かを学ぶことができたら、自分にとってすごく大きなこと」と語った。もちろんマジックも、シモンズのように今後リーグを背負って立つ逸材からのラブコールに応えたい気持ちはある。しかし、レイカーズの球団社長という立場が障害となりそうだ。
過去にポール・ジョージやヤニス・アデトクンボに関連して、リーグの規約違反となるタンパリング(不正干渉)とみなされる発言をして罰金処分を科されたこともあるため、マジックは慎重に言葉を選びながら、この件に関してコメントした。
「彼は私に直接連絡を取ったのではなく、球団を通じて連絡してきた。夏に一緒に練習できるかどうかを聞いてきたんだ。リーグから許可を取るように、と伝えたよ。私以外にも、シクサーズ、それにリーグも、練習以外の接触はしないという書面にサインしないといけない。彼もサイズのあるガードだから、どうプレーすれば良いか知りたがっている。もちろん、私は構わない。だけど関係者のサインがなければ練習はできない。ただ、私は彼のプレーが大好きだ。視野も広く、IQも高い」
シモンズがレイカーズのレブロン・ジェームズと同じエージェンシーと契約し、代理人も同じリッチ・ポールという事実も、夏のワークアウト実現を難しくさせるかもしれないが、選手にとってはレジェンドから学べるチャンス。あとは、所属先であるシクサーズ、そしてリーグが、広い心を持って2人の接触を承認するかどうかにかかっている。