写真=Getty Images

「すぐに優勝が狙えるチーム」への移籍なら本人も容認か

先日ブルズのドゥエイン・ウェイドがメディアに語ったように、カーメロ・アンソニーが今シーズン中にニックスを退団する可能性は低い。しかし、もしチームにとって良いオファーが届いた場合、ニックスもアンソニーの放出を検討せざるを得なくなる。アンソニーは32歳、今もトッププレーヤーではあるが、もう上積みの期待できる年齢ではない。チーム再編となれば『アンタッチャブル』な存在ではいられない。

ここで問題となるのはアンソニーの契約に含まれている『トレード拒否条項』だが、仮にこの条項を破棄してまで本人がトレードを受け入れ、生まれ育ったニューヨークを離れるとしたら、移籍先はキャバリアーズかクリッパーズに限定されると『RAG SPORTS』が伝えた。

ニックス球団社長と親しい『RAG SPORTS』のチャーリー・ローセン記者は、アンソニーがトレードに合意するとしたら、それはすぐに優勝が期待できるチームへの移籍になると言う。今シーズンも優勝候補のキャブズか、西カンファレンス上位で、ニューヨークに匹敵する規模の大都市ロサンゼルスを本拠地とするクリッパーズが理想のチームに挙げている。

今シーズンも思うような結果を残せず、現在18勝22敗で東カンファレンス10位に低迷しているニックス。シーズン開幕前に大金を叩いて大型補強を実現させただけに、結果を残さなくてはならないプレッシャーは球団社長のジャクソンにも重く圧し掛かっている。アンソニー、デリック・ローズ、クリスタプス・ポルジンギスのビッグ3が機能しないのなら、32歳の年齢としてはトレードでの見返りが期待できるアンソニーの放出に踏み切る可能性は否定できない。

こうした噂は、トレード期限の2月23日まで頻繁に話題に上る。試合に勝ち続け、一つでも順位を上げられなければ、この噂が現実のものになる可能性は否定できない。

ローズとアンソニーのケミストリーがうまく機能していないニックス。思うように勝ち星を挙げられずチームにとっても選手にとっても正念場を迎える。