クリス・ドゥアルテ

ドゥアルテは昨夏に代表デビュー、タウンズは実現すれば10年ぶりの代表復帰

ワールドカップ開幕まで1カ月を切った。多くの国はこの時期からトレーニングキャンプをスタートさせ、大会に向けた準備を本格化させる。

ドミニカ共和国は予備登録選手30人のリストを発表した。ここにはティンバーウルブズのカール・アンソニー・タウンズ、セルティックスのアル・ホーフォード、ペイサーズのクリス・ドゥアルテと、3人のNBAプレーヤーの名前が入っている。

ホーフォードは2012年、タウンズは2013年に代表でプレーしたのが最後で、10年以上も代表チームから遠ざかっている。26歳のドゥアルテは昨年夏に代表入りし、ワールドカップ予選2試合に出場している。この時、彼は代表でプレーすることへの感動をこう語っている。「10代の頃に代表合宿には呼ばれたけど、残れなかった。今回、メンバーに入ることができて泣きそうになったよ。コートに出てきた時、僕の名前を呼んで拍手してくれるファンを見て、ここにいることの誇りで胸が張り裂けそうになった。この感情は言葉では説明できない。唯一のものなんだ」

その経験はNBAでの彼にも変化を及ぼしている。「アルゼンチンのマヌ・ジノビリやルイス・スコラがやったように、ラテン系の選手のためにNBAの扉を開く役割を果たしたい。ラテン民族、ドミニカ人が誇りを感じられるようなプレーをしたいんだ」と彼は言う。

タウンズは3月に「この夏はドミニカ共和国の代表チームでプレーするつもりだ」と語っており、つい先日もSNSでその意思を表明している。

タウンズが所属するティンバーウルブズでは、アンソニー・エドワーズがアメリカ代表、ニキール・アレクサンダー・ウォーカーがカナダ代表、ルディ・ゴベアがフランス代表、カイル・アンダーソンが中国代表としてワールドカップに参加する予定で、タウンズの参戦が実現すれば、5人の選手をそれぞれ異なる代表チームからワールドカップに送り出すことになる。さらにナズ・リードはアメリカの、昨年のドラフトで指名したマッテオ・スパニョーロはイタリアのトレーニングキャンプに呼ばれており、この人数が増える可能性まである。

ワールドカップでのドミニカ共和国はホスト国フィリピン、イタリア、アンゴラとともにグループAに入り、すべての試合をフィリピンで戦う。